先日、非常に興味深いカンファレンスに参加してきた。中国で開催されたワールドインターネットカンファレンス2015だ。イベントの詳細については各自(興味があれば)ニュースで読んでもらうとして、私自身の出張報告をしよう。
イベントの開催地は古い街並みが残る烏鎮という町で、イベント開催時は各国の大統領、総理大臣、中国の習近平国家主席本人をはじめとした高位の来賓を迎えるために完全に通行が遮断され非常線が張られていた。私は上海から烏鎮への移動中に居眠りをしてしまったため、どれだけ非常線を越えたのか正確にはわからない。烏鎮に着くと、道路には人っ子ひとりおらず、空の雲もひとつ残らず消えていた(それとも雲が自分の意思で退散したのだろうか。よくわからない)。晴天だが、霜が降りそうなほど寒い日で、地元の人々はコートやマフラーにくるまっていた。
カンファレンスの初日は殺人的なスケジュールだった。
午前8時に活動を始め、終わったのは夜11時30分。いわく「もう少しで死ぬところだった」(どこかで聞いた台詞を借用)。とはいえ、非常に興味深い人たちと会えたし(笑)、業務上の重要な発表も行った。
2日目には、どうにか時間を見つけてこの素晴らしい町を観光して回ることができた。とても面白かった。ネットでは烏鎮は「中国のベニス」と呼ばれていて、確かに運河、橋、舟などがあり、基本的にはベニスに似ている。ただしどこをとっても中国風の趣で、規模は遥かに小さい。せいぜい2時間か3時間あれば旧市街を歩いて一回りできる。そして、それくらいの時間があればたくさん写真を撮れる。
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