月ごとのアーカイブ:6月 2013

エルサレム・フォーミュラ1

シャローム、皆さん!

先日、私はイベントの熱気あふれるイスラエルにいた。これは我々が大いにかかわるイベント、エルサレム・フォーミュラこと『ピース・ロードショー』だ。スクーデリア・フェラーリにマルシャ・モーターズのF1カーから、GTフェラーリ・チャレンジ、ル・マン プロトタイプ、DTMアウディ…そうそうたるレーシングカーがそろった。この爆音たるや!

約120,000人のモータースポーツファンが集い、2日間にわたるイベントの壮観を目の当たりにした。旧市街の迷路のような道路が、レース期間中、交通規制されてがらがらになっている光景が目に見えるようだ…実際に見たわけではないのでほんとうにそうだったかわからないが。私が見たのはこんな光景だ:

DSC03435

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ITセキュリティの「笑える」小話

私は仕事で世界中を飛び回って、イベントで講演したり、仲間のエキスパートの集まりで話をしたり、話を聞いたりする。ある日、そういう話を当ブログでも紹介することを思いついた。というわけで、ITセキュリティに関するさまざまな「笑える」小話(文字通りの意味でも、比喩的な意味でも)を紹介する。

1話:秘密ファイルを自宅にお届け

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特許vs.イノベーション(続き)

「特許vs.イノベーション」。何とも違和感のある響きだ。まるで「蜂vs.ハチミツ」「ハンバーガーvs.パン」「学生vs.セックス」「ロックンロールvs.ドラッグ」並みの矛盾を感じる。

特許とイノベーションが相反するとは、どういうことだろうか。特許は発明者の権利を守り、研究開発への投資回収を実現し、一般的にテクノロジーの進化を刺激する存在のはずだ。たしかに、一部にとってはそうかもしれない。しかし、ソフトウェアの世界はと言うと、そんな関係は絶対にありえないのだ。

現在のソフトウェアに関する特許法は、サーカスのミラーハウスのように歪められた現実と言える。今の特許法は常識的に見て明らかにおかしく、全面的に見直す必要がある。しかも、できるかぎり早く実施しなければならない。さもなければ、奨励し保護すべき革新的な特許は具体化する前に潰されかねない(ほんと良い仕事をしてくれる、特許システムは。実に素晴らしい)。

一体なぜこんなことになってしまったのだろうか。

本来特許には発明者を保護するという崇高な目的がある。それが今やイノベーションの保護とは真逆の、ゆすりの道具になりさがっている。現代の特許ビジネスは、技術詐欺だ。金になりそうなものを見つけたら黒く淀んだ本能に従い巣へと持ち帰る、カササギと盗癖のある猿を異種交配したような存在だ。

“トロール”の参戦による特許訴訟の変化

 trollcase

 出典:PatentFreedom

ここで、特許ビジネスを具体的に検証してみよう。

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