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ヤバいサイバーニュース:友だちに感染、ボーイング機を再起動、認証不要のセキュリティホールなど

皆さんこんにちは!

今回は、「ヤバいサイバーニュース」シリーズの続報だ。このシリーズでは、デジタル世界における恐ろしいほど脆弱で、ぞっとする事例の最新情報をお届けしている。

前回の「ヤバいサイバーニュース」以降、皆さんに報告しなければならない事例がかなりたまっている。それもそのはず、以前は山あいにちょろちょろと流れるせせらぎ程度だったのが、本格的にナイアガラの滝レベルにまでなってしまったのだ。そして流れはますます速さを増す一方だ…

長年サイバー防御に携わっている者として、こう断言できる。かつて、世界を揺るがす大事件が起きると、半年ほどは、その話題でもちきりだった。今では、次から次へと流れてくるニュースは、産卵期のサケの様相を呈している。多すぎるのだ!あまりにも多いので「デジタル世界でDDoSが多発」と言い終える前にニュースの鮮度が落ち、伝える価値がほぼなくなってしまう。「この前、巨大企業Xがハッキングされて、ごっそり盗まれたらしい。ボスのハムスターもドローンで持って行かれたんだって!」…

とにかく、意識サイバー事件の流れが急速に増えつつある以上、ここで紹介する事例の数も多くなる。前回までは1回の投稿で3件か4件紹介していたが、今回は7件だ!

さて、ポップコーン、またはコーヒー、またはビールの用意はいいだろうか?では始めよう…

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DDoS攻撃の歴史をおさらい

いつの間にか「DDoS」という略語は、昨今は一般紙でも正式名称が省かれがちなほど、一般的な言葉として浸透したようだ。実際にはいまだに正確な意味を知らない人もいるかもしれないが、DDoSとはある程度大きな組織にとって非常に困ったもので、何かとても重要なものが急に動かなくなり、ネットワークがダウンして社員は仕事ができなくなり、技術サポートの電話は顧客からのクレームで鳴りっぱなしになるようなものだ、ということは誰でも知っている。さらに、DDoS攻撃というのは正体不明の謎に満ちた敵(いずれにしてもたちの悪い悪党)によって仕掛けられるものだ、ということも誰だって知っている。

この記事を読み進めればおのずと明らかになるが、DDoS攻撃は急速に進化してきた。以前よりはるかに悪質になると同時に、技術的には格段に高度になった。時には非常に珍しい攻撃手法を用いることもある。毎回新しい標的を狙い、史上最大かつ最悪のDDoS攻撃として世界記録を更新する。だがそれを言うなら、DDoS攻撃を取り巻く世界の方も、非常に速いスピードで進化している。何から何まで、キッチンのシンクだってネットに接続される時代だ。ネットに接続された各種「スマート」デバイスの数は、今や古き良きデスクトップPCやノートPCの数を大きく上回っている。

DDoS攻撃とそれを取り巻くデジタル世界が平行して進化を遂げた結果、ニュース記事の見出しも進化した。たとえばIPカメラと家庭用Wi-Fiルーターで構成されたボットネットが最大規模のDDoS攻撃を記録した事件(Mirai)や、ロシアの銀行に大規模なDDoS攻撃が仕掛けられた事件が起きている。

これまでのボットネットがゾンビPCで作られていたとすれば、近い将来のボットネットはゾンビ冷蔵庫、ゾンビ掃除機、ゾンビ乾燥機、ゾンビコーヒーメーカーから作られるようになるだろう。

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では次に来るのは何か?

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危ういモノのインターネット

2000年代初め、壇上で未来のサイバー環境を予言したものだ。それは現在も変わらない。当時の私は、冷蔵庫が電子レンジにスパムを送りつけ、これらの家電が一緒になってコーヒーメーカーにDDoS攻撃を仕掛ける日がやってくると警告した。冗談ではない。

そんな「イカれた教授」のような発言に聴衆は眉をつり上げ、忍び笑い、手をたたき、中には記事にした者もいたようだ。総じて私の凶事の予言は、単なる冗談としか受け取られていなかった。当時差し迫っていたサイバー脅威の方がよほど心配だと考えられていたからだ。「イカれた教授」が言うことだから仕方がない、といったところだろう…

…ある日の新聞を開くまでは。

いまやどの家庭にも、どんなに古い家であっても、多数の「スマート」デバイスがあることだろう。数台だけ(電話、テレビなど)の家もあれば、スマートデバイスだらけの家もある(IPカメラ、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー、サーモスタット、アイロン、洗濯機、乾燥機、ブレスレット型フィットネス端末など)。最近では設計段階からスマートデバイスが組み込まれている家もある。こういったスマートデバイスはすべて家庭のWi-Fiネットワークに接続され、巨大で自律した、そして非常に脆弱なモノのインターネットを作り上げている。その規模は、90年代初頭から我々にとってお馴染みの伝統的なインターネットを、すでに上回っている。

ありとあらゆるもの、台所のシンクまでもインターネットに接続させるのは、もちろん理由がある。家庭用電化製品をすべてスマートフォンから遠隔操作できれば便利だからだ(一部の人たちにとってだが(笑))。それが、ちょっとした流行でもあるし。だが、このモノのインターネットの進化によって、私の凶事の予言は現実味を帯びることになる。

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ヤバいサイバーニュース:未来が現実に、死から甦るマルウェア

この「シリーズ」では今回も、トップを飾ることはなかったものの劣らず重大な最新サイバーセキュリティニュースをいくつかまとめて紹介しよう。例に漏れず悪いニュースばかりだが、楽観視できる理由も多少はある…ほんの少しだが。いやはや。

怖いサイバーニュース その1:未来が現実に

news-1映画「ブレードランナー」のワンシーン 

多くの作家が未来の世界を空想することを好む。SF作家は往々にして、登場人物と彼を取り巻く宇宙を通して深い哲学的世界観を表現しようとする。ロシアのストルガツキー(Strugatsky)兄弟しかり、フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)しかり、アーサー・C・クラーク(Arthur C. Clarke)(そして、彼の作品を「映像化」した映画監督スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)もまたしかりだ。こういった深い哲学的世界観は殺伐としていて不気味なのがお決まりだ。

世界観はそこまで深くも哲学的でもないが、きっといつか現実になるだろうと思えるものもある。実際、少なからずそのとおりになっている。ここで私の登場だ!

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アンチウイルスの魔法の方程式

どんなシステムもベースには独自のアルゴリズムがある。アルゴリズムがなければシステムもない。採用するアルゴリズムの種類はあまり重要ではなく、線形、階層型、決定的、確率型・・・いろいろあるが、どれでもいい。大事なのは、最高の結果を出すために、何らかのルールに従うことだ。

当社製品のアルゴリズムについてよく聞かれるが、特に多いのは、未来の脅威を競合他社よりもうまく検知するうえで、どんなアルゴリズムを使っているのか、という質問だ。

明らかな理由から、当社の魔法の方程式について詳細までお話することはできないが、技術がテーマの今回の記事(これまでの記事で一番専門的な内容のはずだ)では、当社の技術開発室のドアを少しだけ開けて、中の様子を簡単に紹介する。もっと詳しく知りたいという人は、下のコメント欄にどんどん質問を寄せていただきたい。

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善悪の彼岸?

Microsoftは先日、ダイナミックDNSサービスNo-IPに対し大規模な措置を講じたと発表した。その結果、同サービスの22のドメインが差し止めとなった。Microsoftによれば、この措置には正当な理由があるという。同社が挙げた理由は次のようなものだ:No-IPはあらゆる種類の不快なマルウェアをホストしている、No-IPはサイバー犯罪者の温床である、No-IPは標的型攻撃の発生源である、No-IPはサイバー犯罪の根絶に向けて誰とも協力しようとしない。

多くの争いがそうであるように、双方が相反する発表を浴びせ合っている。「悪いのは向こうだ」「いや、先にやったのはそっちだ」という昔から繰り返されてきたやりとりだ。

No-IPが言うには、自分たちは真の善良サービスであり、サイバー攻撃の根絶にいつでも協力する用意があるそうだ。No-IPはその一方で、今回のドメイン差し止めに顧客が強い不快感を抱いていると述べ、Microsoftの措置は合法的なビジネスに対する違法な攻撃であるとの考えを示した。マルウェアは実質的にあらゆる場所で発見され得るものであり、それを理由に裁判所を通じてサービスを停止させることは到底容認できないという。

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