月ごとのアーカイブ:7月 2015

サンクトペテルブルクで鉄道祭り

ひとくちにミュージアムといっても、いろいろなところがある。

本物の(本来の意味で)美術館や博物館もあれば、展覧会、エキシビション、インスタレーションもあるし…他にその種のイベントを表す言葉としてどんなものがあるだろうか?グラフィティがある!ちなみに、センスよく描かれた質の高いグラフィティは、エキシビションなのだろうか、インスタレーションなのだろうか、それとも破壊行為か?最後の言葉を消したのは、優れたグラフィティ(私見によれば)は本物のアートだからだ。おっと。本題に入る前から本題を外れてしまった。いつもこうだ…

さて、ミュージアムの話だ…

サンクトペテルブルクはミュージアムであふれている。世界随一のミュージアム集積地といっていいくらいだ。

とはいえ、サンクトペテルブルクにあるミュージアムを、たとえばルーブル美術館や大英博物館と比べれば、いくらか見劣りするかもしれないのは承知している。それでも、サンクトペテルブルクが経験してきた過去の困難を考えれば、この街のミュージアムはちょっとした奇跡だ。ミュージアムは、帝政時代以降まともに保護されなかった。70年以上に及んだ共産主義体制下ではもちろん、第2次世界大戦も芸術保護活動にとっては大きな障害となった。ソ連崩壊後の現在も相変わらず、この街のミュージアムは、西側諸国のように国や慈善団体から惜しみない支援を受けることもなく、放置されているような状況だ。あるいは私の考え違いかもしれないが、私にはそう見えるのだ。私が間違っていたらぜひ訂正してほしい。

また話が逸れてしまった…わかっている。本題に戻ろう…

サンクトペテルブルクといえばお決まりの行き先がある。子どもたちが課外授業で出かけるような、典型的で、無難で、伝統的で、ベタなミュージアムだ。だから私たちは当然の成り行きとして、ちょっと見方を変えて、伝統に対抗し、常識に逆らって、型破りにいくことにした!私たちは…鉄道博物館に行ったのだ!

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『世界TOP100』2015年版:まえがき

皆さんこんにちは!

お気づきの方も多いと思うが、私は始終地球のあちこちを移動している。移動の目的は仕事(会議、カンファレンス、講演など)であることが多いが、たいてい多少は自由時間も作って、移動先の近くにある面白そうな場所を見に行くことにしている。時には「見て、写真を撮って、整理して、さあ次!」で終わることもあれば、冗談抜きに素晴らしい自然現象や歴史的事象を冗談抜きで真面目に考察するときもある。

こういった世界各地の驚異を見るにつけ、「誰もがこれを見るべきだ」と思うことが多い。そして「この世界で他に見るべきところはどこだろう?」と考えるようになる。地球上で最も興味深く、美しい場所はどこだろうか?かつて(ずいぶん前だが)私は、『世界の美しい場所トップ100』だったか、何かそんなようなタイトルのものをもらったことがある。同じ頃に『死ぬまでに見たい場所トップ20』というテレビ番組(これも正確なタイトルは思い出せないが)も見た。

どちらについても、最初に頭に浮かんだ感想は「こんなんじゃだめだ」というものだった。作者や番組制作者はおそらくそれほど世界各地を見てきたわけではなく、ましてや素晴らしい場所のリストを作れるほどの経験はないのだろう、と思った。その時だ、かく言う私自身のリスト、「すべての人が(時間とお金が許せば)いつかは必ず訪れるべき、地球上で最も素晴らしく興味深い場所」(だったかな)を作ろうと決めたのは。

New Zealandニュージーランド

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