キリマンジャロのポーター

1週間にわたるキリマンジャロ登山で、我々観光客が自分で運んだのは必要最小限の荷物だけだったが、残りの荷物は現地のポーター(荷運び人)の手で山腹を運ばれていった。実は、彼らにとってこれほど嬉しい話はないのだという。いい金になるからだ。

そんなわけで、我々の手荷物は防水ジャケットやカメラくらいだったが、ポーターは大きなバッグにテント、寝袋、寝袋マット、食料、水、その他もろもろを詰め込んで運んでいった。しかも、大抵は頭の上に乗せてだ。

ポーター1人が運ぶ観光客の荷物は最大15kg。彼自身(ポーターは全員男性)の荷物があっても、この総重量に含まれない。ガイドの説明はこうだ。「15kgというのは、成人男性にとって大したことない重さと考えられています。あと、よく頭の上に荷物を載せて運んでいますが、そうやって運ぶのに慣れているというだけのこと。彼らにとっては、その方がやりやすいんですよ」

ガイドはこう続ける。

「ポーターは非常に人気の高い仕事です。それほど大変な仕事というわけでもないのに、この地域の他の職業より高い給料をもらえますからね。それに、国立公園の公式の方針で、できるだけ多くの労働者をポーターとして雇うよう奨励されているので(ポーター1人あたり15kgに制限されているのはこのため)、大量の雇用が生まれているのです(男性向きの仕事ですが)。地元にとっては嬉しい方針でも、訪れる観光客にとっては、ちょっと高くついてしまいますね」

その方針が実行されるのを目の当たりにした。我々のグループに約30人のポーターが割り当てられたのだ!キリマンジャロとその周辺の事情はこんな感じだ。

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キリマンジャロ登山で我々のポーターが運んだ荷物は次のとおり。

  • 複数人用テント4張
  • モスクワから同行のガイドが使う1人用テント1張(=究極の贅沢)
  • 現地ガイドたちが使う大型テント1張
  • ポーター用の大型テント3張
  • 調理用テント1張
  • 折りたたみ椅子8脚
  • 調理用品
  • 全員分の食料×1週間分
  • 大晦日と元日に飲むシャンパン2瓶
  • その他こまごまとした荷物多数…

時々、ポーターたちにも疲れの色が見えた。高山病にかかってしまうポーターも出た。だが、少し休んだだけで息を整え、また前へ、上へと進み出した。そうするしかないようだ。

旅の終着点、山のふもとへと戻った後、ポーターたちが別れの挨拶に歌と踊りを披露してくれた。これがキリマンジャロ流だ(笑)

とまあ、こんな具合で、キリマンジャロ地域のポーター事情について、いろいろとおわかりいただけたかと思う。

「キリマンジャロ地域=ポーターが大勢いるところ」

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