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暗黒面のサイバー関連ニュース – サイバースペースの偽善、Miraiに気をつけろ、GCHQが見ている、BlueKeepを押さえ込め

やあ皆さん!

まずは嬉しいニュースから始めよう。

「最も多くテストされ、最も多く賞を獲得」– 今もなお。

先日、定評ある第三者評価機関AV-Comparativesが毎年恒例の調査結果を発表した。2018年末に実施されたこの調査は、世界各地の3,000人を対象に行われた。19ある質問項目のうち1つが、「主に使用しているPC向けマルウェア対策セキュリティ製品は?」というものだった。欧州、アジア、中南米で1位になったのは、どのブランドだろうか?そう、Kだ!北米では2位だった(一時的な現象に違いない)。欧州ではさらに、スマートフォンで最もよく使用されているセキュリティ製品に選ばれた。また個人向けでも法人向けセキュリティ製品としても、利用者からの製品テストの要望が多い企業のランキングで、当社がトップになった。素晴らしい!我々はテストを好んで受けるが、その理由がこれでお分かりだろう。なお、当社製品が受けた第三者評価機関によるテストやレビューについては、こちらに詳細を掲載している。

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ヤバいサイバー関連ニュース:友だちに感染、ボーイング機を再起動、認証不要のセキュリティホールなど

皆さんこんにちは!

今回は、「ヤバいサイバー関連ニュース」シリーズの続報だ。このシリーズでは、デジタル世界における恐ろしいほど脆弱で、ぞっとする事例の最新情報をお届けしている。

前回の「ヤバいサイバー関連ニュース」以降、皆さんに報告しなければならない事例がかなりたまっている。それもそのはず、以前は山あいにちょろちょろと流れるせせらぎ程度だったのが、本格的にナイアガラの滝レベルにまでなってしまったのだ。そして流れはますます速さを増す一方だ…

長年サイバー防御に携わっている者として、こう断言できる。かつて、世界を揺るがす大事件が起きると、半年ほどは、その話題でもちきりだった。今では、次から次へと流れてくるニュースは、産卵期のサケの様相を呈している。多すぎるのだ!あまりにも多いので「デジタル世界でDDoSが多発」と言い終える前にニュースの鮮度が落ち、伝える価値がほぼなくなってしまう。「この前、巨大企業Xがハッキングされて、ごっそり盗まれたらしい。ボスのハムスターもドローンで持って行かれたんだって!」…

とにかく、意識サイバー事件の流れが急速に増えつつある以上、ここで紹介する事例の数も多くなる。前回までは1回の投稿で3件か4件紹介していたが、今回は7件だ!

さて、ポップコーン、またはコーヒー、またはビールの用意はいいだろうか?では始めよう…

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ヤバいサイバー関連ニュース:未来が現実に、死から甦るマルウェア

この「シリーズ」では今回も、トップを飾ることはなかったものの劣らず重大な最新サイバーセキュリティニュースをいくつかまとめて紹介しよう。例に漏れず悪いニュースばかりだが、楽観視できる理由も多少はある…ほんの少しだが。いやはや。

怖いサイバー関連ニュース その1:未来が現実に

news-1映画「ブレードランナー」のワンシーン 

多くの作家が未来の世界を空想することを好む。SF作家は往々にして、登場人物と彼を取り巻く宇宙を通して深い哲学的世界観を表現しようとする。ロシアのストルガツキー(Strugatsky)兄弟しかり、フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)しかり、アーサー・C・クラーク(Arthur C. Clarke)(そして、彼の作品を「映像化」した映画監督スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)もまたしかりだ。こういった深い哲学的世界観は殺伐としていて不気味なのがお決まりだ。

世界観はそこまで深くも哲学的でもないが、きっといつか現実になるだろうと思えるものもある。実際、少なからずそのとおりになっている。ここで私の登場だ!

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ヤバいサイバー関連ニュース:原子炉の感染、サイバー銀行強盗、サイバーダム破壊

最近のニュース記事に目を通すと、つい…ガイガーカウンターに手を伸ばしたくなるかもしれない。というのも、とにかく不安を抱かせるようなニュースが散見されるからだ。過剰反応だろうか?ニュースの内容を見てみよう…

怖いニュースその1:黙示録的事態には至らず(今のところは)

inews-1写真はWikipediaより借用

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サイバー関連ニュース:脆弱な原子力発電所、サイバー軍事力の…抑止?

今回は、私が何年も前からしつこく言い続けてきた事柄に関する「ニュース」、というか近況について、ちょっと言わせてもらいたい。「だから言ったじゃないか」というのは嫌いだが、今回は「だから言ったじゃないか」と言わずにいられない。

その1

フランスのカットノン原子力発電所(写真は無作為に選んだもの)。サイバーセキュリティについてはトップレベルの設備であるはずだ。

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ハッカーに車を遠隔操作される日がやって来た

サイバー世界では、時々(数年に1回くらい)、不快な出来事が起きて注目を集める。何やら予想外の新しい悪質行為が現れ、世界に衝撃が走るのだ。ほとんどの「一般市民」にしてみれば、避けようのない厄介なサイバー関連の出来事が途切れなく発生する中で、また新しいのが来た、くらいのものだろう。私や私の同僚はといえば、顔を見合わせ、頷き、ウインクし、しかめ面をし、ロジャー・ムーア風に眉をつり上げて、こんな風に言う。「ミスター・ボンド、来ると思っていたよ。やけに遅かったじゃないか?」

というのも、我々は常にダークウェブの主だった傾向を研究、分析し、怪しげな行為の背後にいる者やその動機を突き止めようとしている。だから、物事がどんな風に展開するのか予想できるのだ。

こういった新しい「予想外の」出来事が起きるたびに、私は「新時代へようこそ」といった調子の講演を(1回きりでなく数回)しなければならない羽目に陥るのが常だ。何とも微妙なのは、何年か前に話したことを繰り返しているだけなのを認めざるを得ないことだ。前に話した内容に、こんな感じのことをちょっとばかり付け加えるだけの簡単なお仕事だ。「以前もこの件について申し上げました。そのとき皆さんは、私が製品売りたさに不安を煽っているだけだとお考えでした。」

言わんとするところは、おわかりいただけたと思う(「だから言ったじゃないか」と言われたら誰でもいい気はしない。だから、先に進むことにしよう(笑))。

さて、今が旬の「予想もしなかった不快なサイバー事件」は何だろうか?実は今回の出来事は、私個人にとって大切なことに関係している。自動車だ!

先日、次の一文で始まる記事WIREDに公開された。「この実験でエクスプロイトが利きはじめたとき、私の車は、セントルイスのダウンタウンの外れを時速約120㎞で走行中でした」。ええ、まさか!

記事はその後、ハッカーセキュリティリサーチャーがリモートで車の「乗っ取り」に成功した話へと続く。まずジープのチェロキーに搭載されたUconnectというコンピューターシステムを(数か月かけて)分解し、脆弱性を発見、そしてインターネット経由で車の中枢機能を手中に収めることに成功する。それも、WIREDの記者がその車で高速道路を走行中に!これは冗談ではない。1台の車だけに影響する1回きりの「研究事例」でもない。今回リサーチャーが発見し、利用したセキュリティホールは、50万台近くの車に影響する。なんとまあ、そしてもう一度、ええ、まさか!

Jeep Cherokee smart car remotely hacked by Charlie Miller and Chris Valasek. The image originally appeared in Wired

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暗黒面のサイバー関連ニュース – 2014年7月26日付

※元の英語記事は2014726日に公開されました。

 

リモコンカー運転中の自分の車を制御できなくなる日・・・

どうも最近、ハッキング、標的型攻撃、マルウェア感染といったニュースが一般から飽きられているようだ。絶えず話題になっていれば仕方ないのかもしれない。一般の関心を引くには、もう少し奇抜さが必要だ。ハッキングされるとは夢にも思わなかったものがハッキングされる、とか。

中国の報道によれば、同国開催のハッカーカンファレンスのコンテストでTeslaの車載システムがハッキングされたそうだ。なぜTeslaなのか?Teslaに一体どんな魅力があるのだろう?思い付くのは、まず電気自動車であることと、「スマート」な電子機器を詰め込んだ、自動車というよりもむしろ移動式スパコンであることだろうか。そもそも、Teslaは予想できたはずだ。どんな新機能も、特にITセキュリティの専門家が関与せずに開発された場合、ぜい弱性を介した新たな脅威を必ずもたらすことを。コンテストのハッカーたちが証明したのは、まさにその点だった。

暗黒面のサイバー関連ニュース - tesla

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暗黒面のサイバー関連ニュース – 2014年6月30日付

※元の英語記事は2014624日に公開されました。

証券取引所へのハッキングでマイクロ秒単位の遅延

サイバー詐欺はどんな場所でも起きる。証券取引所でもだ。まずは少し歴史を見てみよう・・・

かつて株式仲買人という専門職は、尊敬に値する立派な職業というだけでなく、並外れて大変な仕事だった。取引所のすし詰めのフロアで必死に株や証券を売買していた仲買人たちは、週の労働時間があり得ないような長さで、朝から晩まで強いプレッシャーを感じる決断を迫られ、限界までストレスを募らせていた。彼らは有価証券、株、債券、金融派生商品などを売買していたが、為替レートや価格の波に乗りつつ、常に正しいタイミングで売買することを求められ、重い心臓の病や、疲労が原因の病気に少しずつ蝕まれていった。また、あっさりと窓から飛び降りて、こうした生活に一瞬で別れを告げることもあった。要するに、とても世界最高とは言えない職業だったのだ。

ともあれ、これはすべて遠い昔の話だ。こうした過酷な肉体労働はすべて自動化された。今では知恵を振り絞って真剣に考える必要もないし、ストレスを感じることも、汗をかくこともない。仕事の大部分はロボットが実行する。これ以上ないという最高の売買のタイミングを自動的に判断する特別なプログラムだ。別の言い方をするなら、株式仲買人の仕事は大部分がロボットのトレーニングということになる。こうしたボットが、あれやこれやの相場変動を利用する上で、応答時間は(マイクロ秒単位でも)死活問題だ。応答の速度は文字どおり、電子証券取引所へのインターネット接続の品質に左右される。すなわち、ロボットが物理的に取引所の近くにいるほど、最初に値を付けられる可能性が高くなるということだ。逆も同じで、離れた場所のロボットは、最先端のアルゴリズムを使っていないロボットと同じく、常に勝ち目はないだろう。

先ごろ、この極めて重要な応答時間が、正体不明のサイバー攻撃者によって不正に操作された。あるヘッジファンドのシステムがマルウェアに感染し、取引の機能に数百マイクロ秒単位の遅れが生じたのだ。そのわずかな遅延によって、成立していたはずの取引を逃してしまうこともある(おそらくそうなったはずだ)。

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暗黒面のサイバー関連ニュース – 2014年6月24日付

※元の英語記事は2014624日に公開されました。

 

特許トロールの続報

悲しいかな、狂騒はまだまだ続く…ときおり、発作的な盛り上がりを見せつつ。実際、特許トロールに関する問題は片付いていない。とりわけ興味深くて「騒々しい」事件しか注目されない、というだけのことだ。しかし、この話題を掘り下げていくと、注目されてはいないが興味深い事件に行き着く。我々はそうやって、特許トロールについてかなりのことを発見した。このブログ記事のタイトルにふさわしい諸々を。それでは見ていこう・・・

皮肉はもう十分

この件については、実はそれほど掘り下げる必要はなかった。Ars Technicaの記事をチェックするだけだった。割とよくあることだが、この記事では特許アグリゲーターであるRPXが称賛されていた。優しくて誠実な企業を装い、孤児や貧しい人々、そしてお姫様を(ドラゴンから)守るふりをしているのがRPXだ。私は自分の目を疑った。記事にはこう書いてあったのだ。「RPXは、特許トロールにしつこく迫られていると感じている企業にメンバーシップを販売している。購入しているのは、Appleをはじめとする多数のIT企業だ。RPXは基本的に、トロールに利用される恐れのある特許を買い占める。多くの企業の購買力を結集することで、特許を格安で購入することができるのだ」。もしかすると、こんな言葉を信じていたかもしれない…自分の経験した偽善行為を思い出して、私はひどく狼狽し、いらだちを覚えた。

RPXがある種の反トロール、つまり特許トロールに対抗する立場であると?これは驚いた…

Patent Trollニュースソース

この、トロールとだという企業に出会ったのは、同社が創業した年のことだ。当社はRPXへ初めて反撃を食らわせ、しかもそれに成功した企業の1社だった。

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暗黒面のサイバー関連ニュース – 2014年6月4日付

元の英語記事は、201464日に公開されました。

約束したとおり、私の週1回(くらい)の新連載『サイバー空間からの暗いニュース』(ちょっと違ったか?)の第2回をここにお届けする・・・

今回の主なテーマは重要インフラのセキュリティだ。特に、重要インフラに関して注視すべき問題や危険を取り上げる。製造設備や原子力施設交通機関送電網、その他の産業用制御システムICS)への攻撃だ。

実をいうと、この記事にあまり「ニュース」はない。先々週のニュースのようなものをお伝えする記事だ。幸い、重要インフラのセキュリティの問題は毎週起きるわけではない。少なくとも、記事にするほど興味深い事件はそうそう起きるものではないのだ。しかし、おそらくその理由は、ほとんどの事件が隠ぺいされるためだろう(無理もない話だが、それでも心配だ)。あるいは、誰も気づいていないからかもしれない(攻撃はひそかに実行されている可能性がある。こちらの方がずっと心配だ)。

というわけで、重要インフラのセキュリティ問題に関する現在の状況とトレンドを示す興味深い事実と、それに伴う脅威を目の前にしてなすべきことについてのヒントを紹介する。

重要インフラの問題には驚くような理由がいくつもあることが判明した・・・

ICSがインターネットに接続されたら、ほぼ100%間違いなく、 初日にハッキングされるだろう

ICSの建造と設置を手がけるエンジニアは、「中断のない安定した運用ができれば、後のことなど知らない!」をモットーにしている。そのため、ハッカーにシステムを乗っ取られてしまうぜい弱性が制御システムに見つかったとしても、システムがインターネットに接続されたとしても、本当にひどいパスワードが・・・たとえば「12345678」というパスワードが使われたとしても、知ったことではないのだ!エンジニアは、システムが絶えず、円滑に、同じ温度で動作することしか頭にない。

やはり、パッチ適用などを実施する場合は、システムの稼働がしばらく停止する可能性があり、実際に停止する。ICSエンジニアにとっては受け入れがたいことだ。とはいえ、これが重要インフラの現状である。黒と白の中間の灰色は見ていない。それとも、必死になって現実から目をそらしているのだろうか?

我々は昨年9月、稼働中の産業システムに見せかけたハニーポットをしかけて、インターネットに接続した。するとどうなったか?1か月のうちに442回の侵入を受け、内部のプログラマブルロジックコントローラー(PLC)にまでアクセスされることも何度かあった。PLCを再プロミングした頭のいいサイバー犯罪者も1人いた(Stuxnetのようだ)。我々のハニーポットの実験でわかったのは、ICSがインターネットに接続されたとしたら、ほぼ100%間違いなく、初日にハッキングされるということだ。ハッキングされてしまったICSに対して何ができるかというと・・・そう、天を仰ぐしかない。まるでハリウッドのアクション映画のような筋書きだ。それに、一口にICSといっても、さまざまな形状やサイズがある。たとえばこれだ。

原子力施設のマルウェア

もんじゅニュースソース

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