Kaspersky Labの2018年:成長は続く

やあ、皆さん!

2018年度売り上げ結果を発表する時期が来た。昨年が我々にとって厳しい年であったことは否定できない。当社に影響を及ぼす地政学的問題は2017年に頂点に達し、その余波は確かにあった。しかし、面白くなるのはここからだ…

当社にとって何もかもがうまくいかず、2018年に関してはまるで満足がいかなかった、と皆さんが考えるのも無理はない。しかし、その考えは誤りかもしれない。なぜなら、ユーザーはそれでもドルやユーロやその他通貨の形で我々に「票を投じて」くれているからだ。我々のビジネスは成長を続けている。国際会計基準(IFRS)に基づく当社の2018年度売上高は7億2600万米ドル*、2017年度の4%増だ。

公正を欠く組織的な情報操作が仕掛けられたことで、当社は勢いを少々弱め、再び戦う姿勢を取り戻すべくしばし身を潜めていたのだろうと皆さんが考えるのも、無理のないことではある。これもまた誤りだ!まったくの逆だ。我々は競合が思い描くしかできない類いの新製品新テクノロジー新規サービスの開発を継続してきた。

では、何が好調だったか。昨年度と同様、最も高い成長が見られたのは、非常に複雑なサイバー脅威に対抗する手段を提供する前途有望な新しいソリューションおよび新しいテクノロジーの分野だ。いわゆる「非エンドポイント」の部門で、55%の増加だ。エンタープライズ向けの売り上げも16%上昇し、オンラインセールスに関しては4%の成長率だった。

地域的に見ると、最も高い成長率(27%)を見せたのはMETA(中東、トルコ、アフリカ)だ。これに続くのが、(1)ロシア、中央アジア、CIS諸国**、(2)APAC(アジア太平洋)、(3)欧州の3地域で、いずれも成長率6%で並ぶ。

売り上げ減少が見られたのはラテンアメリカ(-11%)だが、同地域での通貨切り下げが主な要因と考えられる。また、予想どおり北米での売り上げも減少を見せ、-25%となった。それでもなお、北米のユーザーは、メディアが報じることに関しては行間を読むのに長けている。米国での新規ライセンスのオンラインセールスが8%の増加であったことは、これ以外にどう説明できるだろうか。米国のオフィスを閉めて同国市場を去る予定はあるかという質問をしばしば受けるが、それはあり得ない。実際はむしろ逆で、成長に転じ、同国市場を拡大する計画だ。

では、なぜ我々は信頼を得られているのか。昨年を通じ、当社が世界で最も透明性の高いサイバーセキュリティ企業となったからではないだろうか。我々は自社製品のソースコードとアップデートを開示し、この業界全体における透明性の新たな標準を実質的に確立した。報道で無意味なことがどれほど書かれても、当社側での不正行為に関する技術的証拠は未だにかけらも提示されていない(今後も提示されることはないだろう。なぜなら存在しないからだ)。私の人生は、このブログページに文字どおり日々提示されているまさにそのままだ。私自身隠すものはなく、会社としても隠すことはない。人々は見て、考え、理解し、お金の形で賛成票を投じている。

最後になったが、いつものように、当社を信じ、当社の正当性を信じてくださるユーザーそしてパートナーの皆さまに感謝を申し上げる。そしてKaspersky Labの全社員にも、当社の製品とサービスを何年にもわたり最高品質に保ってくれていることを感謝する。皆よくやった。

では…仕事に戻ろう!

*国際会計基準(IFRS)に基づく未監査の売上データ。売上額は四捨五入後のもの。四捨五入前の額は7億2560万米ドル。

**中央アジアおよびCIS諸国に含まれる国は、アゼルバイジャン、アルメニア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン、ジョージア、タジキスタン、トルクメニスタン、ベラルーシ、モンゴル、ロシア連邦。

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