2017年7月27日
Kaspersky Free:世界を守る
やあ、皆さん!
お知らせしたいことがある。我々は、Kaspersky Freeという製品をリリースする。名称からお察しのとおり、無償のアンチウイルス製品だ。
この製品のリリースには、1年半かけて取り組んできた。いくつかの地域でパイロット版を展開し、調査、分析、マイナーチェンジ諸々を実施する中から、我々は以下の推論を導き出した。
- この無償版アンチウイルス製品は、当社の既存の有償版製品とは競合しない。有償版には、ペアレンタルコントロール、ネット決済保護、セキュアコネクション(VPN)といった、無償版にはない、価格に見合ったプレミアム機能が搭載されている。
- 高機能の製品にお金をかけられない人は多く存在する。そういう人たちは、昔ながらのフリーソフトウェア(マルウェアがすり抜け可能な穴を多く抱えているものだ)を使っているか、Windows Defender(!)に頼っている。
- Kaspersky Freeのインストール数が増えれば、全ユーザーの保護のクオリティにポジティブな影響が見込める。ビッグデータの力による機械学習に磨きがかかるためだ。
これら3点から、Kaspersky Labの無償版製品を早急に全世界へ展開するべきとの結論に至った。
無償版のパイロットテストは、ロシア・ウクライナ・ベラルーシ地域、中国、北欧で昨年行われた。結果は上々、と言ってよいだろう。事実上プロモーションなしであったにもかかわらず、Kaspersky Freeは数百万インストールを数え、我々の市場シェアを大きく引き上げた。しかし、我々の目的は市場シェアの拡大ではない。目的は、インターネットにおける保護レベルを全体的に向上させることだ。何はともあれ、Kaspersky Freeをご利用の方々には、我々の企業ミッション「Save the World」(世界を守る)に参画いただいたことへの感謝を申し上げる。
なお、本製品の本格展開は、全世界同時にではなく、数ヶ月かけて順次行われる。まずは、米国、カナダ、アジア太平洋複数国での展開となる。その他地域での展開予定については、以下の図を参照いただきたい。
製品について、簡単に触れよう。
Kaspersky Freeは、ファイルアンチウイルス、メールアンチウイルス、ウェブアンチウイルス、自動アップデート、セルフディフェンス機能、隔離機能など、基本的な最小限の機能をすべて備え、安全かつ快適なネットサーフィンをお約束する(今でも「サーフィン」というのだろうか?私には90年代っぽく聞こえるが)。USBメモリほか外付けストレージを使うシチュエーションにも対応するし、フィッシングからの保護にも、感染ファイルの実行にも対処する。要するに、この地球上の人々が決して欠くことのできない基本が詰まっているのだ。
Kaspersky Freeは、兄貴分の当社製品よりもシステムリソースへの負担が少なく、動作が軽い。兄貴分たちと同じテクノロジーをベースにしているので、性能については第三者評価期間による比較テストの結果を参照してほしい。言い換えると、Kaspersky Freeは最小限の基本機能だけを備えた製品ではあるが、そのパワーは決して小さなものではない。あらゆるサイバー脅威を、その出所や意図に関わらず検知する。そこに妥協はない。もうひとつ、Kaspersky Freeは、無料のアンチウイルスソフトウェアにつきものである広告目的でのユーザー操作の追跡や秘密性の侵害を行わないことを付け加えたい。
※ 日本語版記事注:Kaspersky Freeの日本語版の提供予定はありません。