2016年10月12日
当社ポーランドオフィス、めでたく開設15周年!
やあ皆さん、今回はクラクフからお送りする。先日この地で、ささやかながらさまざまな意味で非常に重要なイベントが開催された。メインはKaspersky Labポーランドオフィス開設15周年記念のお祝いだ!
え、たった15年もう15年かって?まったくだ。ワルシャワで10周年記念のパーティーをしたのがつい先日のことのように感じられる。オー、マイ、ゴッド、いやそれを言うならオー、マイ、グダニスク、と言うべきか。光陰矢の如しとはこのことだ…
というわけで開設15周年を祝うため、現地のパートナー各社を…レストラン地下135mの深さの岩塩坑に招待した!いやあ、これは!ここでかつて700年もの間、岩塩の採掘が行われ、およそ200kmにわたって坑道や部屋が掘られた。その後20世紀半ばに採掘が中止され、観光スポットに生まれ変わった。
壁の一部には岩塩の層がかぶさっている。招待客のうち勇気ある何人かが味見してみた。判定は…純粋な塩だそうだ!
実に興味深く、珍しい場所だ。私にとって今回が初めての岩塩坑体験だった。炭鉱なら(ずいぶん昔にドイツのボーフムを)訪れたことがあるが、塩の方には縁がなかった。
というわけで、クラクフの感想はというと…
例によって、観光客になりきる時間はほとんどなかった(何しろ会社を経営している身なのだ!)。それで「ベストヒット」の観光地を急ぎ足で回るしかなかった。巡ったのは、ヴァヴェル城、クラクフ織物会館、ヤギェウォ大学、クラクフ旧市街。
いかにも雰囲気がよく、整然とした歴史あるヨーロッパの街という感じだ。第二次世界大戦でほとんど痛手を被ることがなかったため、市街地は16世紀から18世紀当時のままで残されている。中には11世紀に遡るところもあるという!
そしてこれがクラクフにいる有名なヴァヴェルの竜だ。周囲に群がる観光客を楽しませるため、時々口から火を吐いてくれる!
ヴァヴェルは、城を始めとした一連の建物群で、驚くべき歴史を持っている。
なお、9月にここを訪れる人は注意した方がいい。ひっそりと鑑賞を愉しむことはできない。現地の歴史専門家やガイドから聞くところによると、9月はポーランド各地から子供たちがクラクフにやって来る時期だという。確かに、どこもかしこも子供だらけだ!
ヴァヴェル大聖堂を見学する時間はなかった。残念だ。しかし、ある意味では良かった。また来る口実ができたのだから!…
ちなみに、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世(John Paul II)はこのヴァヴェル大聖堂で初めて聖職者としての職務に就いたという!
ヴァヴェル大聖堂の周りを取り囲むように多数の礼拝堂が建っている。歴代の有力な王は誰もが礼拝堂を建てることを名誉にかけてやるべき仕事だと考えたようだ。それぞれの礼拝堂はその時代の建築様式で建てられている。費用は大してかからなかったようだ。したがって、数々の礼拝堂を端から見ていくと、数世紀にわたる建築様式の変遷だけでなく、ポーランド王国の浮き沈みの歴史も見て取ることができる。
旧市街の通り:
中央広場と広場前の通り:
ヤギェウォ大学は世界有数の歴史ある大学で、14世紀に創設されたという。一部は現在でも大学として使われているが、博物館になっている部分もある。
豊かな伝統と慣習が残る由緒ある場所だ。
ちなみに、先ほど(元)ローマ教皇の話をしたが、クラクフつながりで意外な縁が生まれた…ユングの言うシンクロニシティのような偶然だ。詳しくは後日…
クラクフの写真はすべてこちらにある。