人々に電気を

電気自動車は未来そのものだ。いずれ世界中の車が電気で走るようになるだろう。地球にとっては良いことだ(環境に優しい発電方法が前提となるが、それはまた別の話だ…)。

充電スタンドが設置された駐車場はあちこちで見かけるようになった。少なくともある程度の規模の都市においては、珍しいものではない。この流れに我々も遅れずについていくことにした。オフィスの地下駐車場に数台分の電気自動車用駐車スペースを設け、当然のごとく緑色でペイントした(Kaspersky Labのコーポレートカラーも緑なので、ちょうどいい具合だ)。

エコな駐車場

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韓国の新オフィス、海南のデジャヴ、シーフード

やあ、皆さん!

また世界各地を飛び回る期間が終わった。ようやくだ。2か月近く旅を続け、ドミニカ共和国 – ブラジル – チリ(パタゴニア) – サウジアラビア – イタリア – ドイツ – 韓国 – 中国、と計8か国を訪問した。

旅の後半は本当に大変だった。いつもは一定のペースでジョギングするような旅を目指しているのだが、それとは正反対に、立ち止まらず全速力で駆け抜けた感じだ。会議、講演、そして移動に次ぐ移動に次ぐ移動…ほとんど休む間もなく、長い1日の終わりに散歩に行くこともあまりなかった。こんな日が丸2週間続いたのだ!私は燃え尽きようとしていた。いつもの元気や活力、生への渇望が消え失せ、何もかもがつまらなく感じるか、イライラするか、その両方だった。時差ぼけのようなものだが、それが一時的な症状から慢性的な状態へと進行していた。少し休憩が必要必須であるというサインだ。幸い、中国本土から30kmほど南に浮かぶ島、海南で約1週間過ごすことができた。やれやれ。本当に休息が必要だったのだ。そして、なんと楽しかったことか。

Hainan, Sanya

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首相にお目にかかった日

やあ、皆さん!

ラッキーなことに、今年もハノーバーで開催されたCeBITに立ち寄ることができた。そこで、期せずして超重要人物とお会いする機会に恵まれた。写真がすべてを語ってくれることだろう…

CeBIT 2014私のネクタイ着用ルール:首相レベル以上との会合時

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神秘のユートピア、パタゴニア

ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)の長編冒険小説『グラント船長の子供たち』に登場するパガネル、そしてパタゴニア

このような少年時代の思い出は、私の記憶の奥底に消えることなく刻まれている。いつも心の中で、世界の果ての神秘的な国をイメージしていた。見たこともないものに溢れていて、風変わりではあるが、それでいて、いつまでも変わらず美しい

そのイメージはかなり正しかった。40年後、私はハイキング旅行でパタゴニアを訪れたが、この地を一語だけで表現しなければならないとしても、迷わずこの言葉を選ぶ。美しい

当地に来られたのは、ブラジリアを訪れた後に数日自由な時間が残っていたからだ。精神と肉体を休むことなく極限まで酷使していた中での訪問だったため、新鮮な山の空気をたっぷり味わって自然に帰り、日常を忘れるにはこれ以上ないタイミングだった。

もちろん、広大なパタゴニアの全土をたった数日で探索することなどできないが、パタゴニアの名所中の名所、トーレス・デル・パイネ国立公園を体験することができた。

トーレス・デル・パイネ国立公園

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渋滞がない首都、ブラジリア

Olá!

タイトルから察しがつくと思うが、この記事はブラジルの首都で執筆している。同国は南米で大きな発展を遂げつつあり、経済成長も著しい。首都は人口260万人だが、交通渋滞がまったくない。大きな国の首都でもこのように渋滞の少ない街が多少はある。しかし、私は今回そのような首都をまた1つ訪問した。サッカー、カシャーサ、サンバ、そしてカーニバルの国の首都、ブラジリアだ。

ブラジリアこれがその証拠

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カリブ海でのセキュリティ・トライアスロン

皆さん、こんにちは!

Kaspersky Labでは毎年2月上旬に、非常に重要なイベントを3つ開催している。以下の3つのイベントが、すべて一箇所で、連続で開催される。

今年の「トライアスロン」は1週間半続いた。プレゼンテーション、ディスカッション、ネゴシエーション、その他の会議が休みなしに延々と続く。3つのイベントを一箇所で開催するのは、何百人という参加者が必要以上に国から国へと移動しなくてもすむようにするためだ。一石二鳥ならぬ、一石三鷹(後述)といったところか。大変よいことだが、トライアスロンのようにいくつものカンファレンスをこれほど長く回す仕事は、本当に過酷だ。しかし、ありがたいことに、当地にはそれを埋め合わせてくれる永遠の癒しが3つある。エメラルド色に輝く美しい海、澄み切った青い空、そして非の打ちどころのない見事なビーチだ。ふう・・・・。

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視線の先には緑の象

こんにちは!

数週間前にロンドンのウエストエンドを散策したとき、美術品収集家の友人の勧めでニューボンドストリートに立ち寄った。この通りにはロンドンで古くから続いているオークションハウスがある。ちょうどいいタイミングだったと思う。数日前にテートモダン美術館を訪れ、私はお菓子屋さんに来た子供のように胸がときめき、マーク・ロスコ(Mark Rothko)か誰かの近代美術の傑作を手に入れて、オフィスに飾りたい気分だったからだ。普段、私が大盤振る舞いをするときは、いつも見せびらかすことだけが目的なのだが、今回は違うということに私自身が驚いた。

そして、見たのだ。輝かしい光を放つエメラルド色の…を!その背にはラッパを吹く金色の天使が乗っている。大きくて優雅なブロンズ製の彫像だ。未来に対する希望、「大いなる幸福が約束された未来」の到来を告げている。本当の意味で見る人の美的感覚を満足させてくれる作品であり、テートモダン美術館でいくつか見かけたなんだかよくわからない「芸術作品」とはわけが違う。私は一目でこの象の虜になってしまった。

だが、この作品で特に私の目を引いたのは、何と言ってもその色である。英国のモータスポーツのナショナルカラー…ではなく、Kaspersky Labのコーポレートカラー、緑色だ!当社はずっと緑色を使ってきた。製品の箱、ロゴ、フォント、マスコット、そして世界中のオフィスの家具や備品に至るまで、Kaspersky Labのほぼすべてに緑だけが使われている。また、この作品を手がけたのが、私が称賛してやまない超現実主義者であることも、私が魅了された要因の1つだろう。彼はとてもユニークな人物で、決して他にはない独自のスタイルを持っている。私は長年、彼の作品を世界中で何度も何度も見てきた。特に、彼の作品だけを展示するカタルーニャとフロリダの美術館にはよく足を運んだ。もう誰だかわかっただろうか?

2.6mもあるダリの緑の象、Kaspersky Labにて

ということで、数週間前に出会ったこの型破りな緑色の象について、私の思いを方程式にすると以下のようになる。

Kaspersky Labの緑 + 美の喜び + 大ファンの天才アーティスト + ラッパを吹きたくなるほど明るい未来 = 何が何でも手に入れたい!

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AVZ:誤検知のないヒューリスティック分析で未知の脅威と戦う

コンピューターという眠れるジャングルに潜む悪意を、1つ残らず見つけ出して撲滅するにはどうすればいいだろうか?

特に、これまで一度たりとも姿を現したことがなく、凶悪なまでにIQが高い(そして国家が支援していることも多い)極めて悪質な脅威はどうすればいいのか?

答えは至って簡単だ。できることはない。

まあ、善戦くらいはできるかもしれないが、真っ暗な部屋にいる黒猫のようなマルウェアを見つけるためには、一流のプロ自らが数人がかりで対処する必要がある。つまりお金がかかるのだ。しかし、市販のアンチウイルス製品で自動的にやるとなると、話がまったく変わってくる。大体の製品は、超高度な感染の気配を感じ取る程度なら可能だが、それが限界だ。少なくともこれは、従来型のアンチウイルスシグネチャとファイルスキャナーという昔ながらのアンチウイルスのアプローチを使う場合の話である。

では、何が解決策となるのか?

これも答えは簡単だ。いくつかの強大なる脳を大いに活用することで、高度な感染を検知して破壊するアンチウイルス製品の機能を自動化する。

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ロンドンの水門、新オフィス、ストーンヘンジ

やあ、皆さん!

ロンドンには何度行ったことか、とっくの昔に数えるのをやめてしまった。公園や川の土手、下の通りなどをどれくらい歩いただろう。おおよその見当すらつかない。だが、ロンドンの産業革命時代の運河を散策したのは今回が初めてだった。

ロンドンの運河水門、貯まった水、2本の木

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