2015年10月30日
ケバブ屋台と思いきや、やはりそこはモナコ
このワゴン車で何を売っていると思うだろうか?ホットドッグ?アイスクリーム?それともケバブ?
このブランドに見覚えはないだろうか?…
そう、この洒落たワゴン車で売られているのは、高級シャンパンブランドのヴーヴ・クリコだ!ファストフードならぬファストドリンクとは、いかにもモナコらしい。
いや、ファストどころか、もう飲むだけではないか!
我々は少し前から街に来ていたのだが、天気が大荒れでこの店は数日休業していた。昼も夜も土砂降りだったのだ。しかし、滞在3日目に前を通りかかったとき、このワゴンが何を「やっている」のかわかった。
なんという名案だろう!そぞろ歩きの途中で立ち寄り、シャンパンをさっと1杯引っかけ、魔法のようにすっかり元気になって、また散策再開というわけだ!逆に、危険なアイデアなのかもしれない。子供が喜ぶチョコレートなどのよからぬ食べ物が詰まった冷蔵庫のような。その可能性はあると思う。一見したところ特に問題なくても、後で大変なことになるかもしれない。このシャンパンワゴンが浮き世離れしたモナコにしかないのは、ありがたいことだ。
ちなみに、先ほど雨について書いたが、ただの雨というよりむしろ津波のようだった。モナコ、ニース、カンヌとその周辺地域が未曾有の大洪水に見舞われ、悲しいことに死者も出た。嵐が一番激しかった夜のことは、生涯忘れないと思う。一晩中、まるで誰かが客室のドアを叩き壊しているような音がしていたし、また別の人が何か堅い物で窓を激しく殴りつけているような音も聞こえた。
この街に来た目的はLes Assisesだ。フランスで毎年開催される大規模なサイバーセキュリティ展示会兼カンファレンスである。何千人もの招待客、何十社もの企業が訪れ、講演やディスカッションも多数あった。あと、おいしいランチとパーティも少々。今年で15回目になる。
V.L.がこのイベントについて語った内容を紹介しよう。
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このカンファレンスの構成は、カップリングパーティ(もちろん聞いた話ですよ)みたいな感じです。参加者のリストを見て、あちらこちらにいる人に声をかけ、何か具体的なトピックについて話さないかと誘います。誘いを受けてくれる人もいれば、そうでない人も。とても良いやり方ですね。長いプレゼンを聞くのではなく、簡潔なセッションで、すぐに本題に入れます。知りたいのは、この先協力していく価値があるかどうか、ですから。
フランス流のやり方という感じはしません。どちらかと言えば米国流ですが、うまくいっています。このアプローチが、紛れもなくフランス有数のITセキュリティイベントで採用されているとは驚きです。とにかく、本当に便利なやり方です。
私としてはちょっと珍しいことだったのですが、ITセキュリティイベントなのに当社のパートナーをほとんど見かけませんでした。ベンダーとクライアントの交流ばかり。私は、参加していないフランス大手企業のことを考えながら仕事に取り組みました。会議で[多数の著名企業]の人たちと話しましたが、営業とかマーケティングとかの話だけではありません。当社の技術がお役に立てる具体的な問題について、率直で客観的な議論を交わしました。
話題に挙がったのは、フランスANSSIによるセキュリティ製品およびサービスの国家認定、標的型攻撃(からの保護とその調査)、グローバル調達の一元化、ITセキュリティの認知向上などです。中でも注目の話題は、SOC(セキュリティオペレーションセンター)でしょうか。これに関しては、当社にしかできない有益なサービスがいろいろとあります。データフィード、SOCチームのトレーニング、インシデント調査の支援、などなど。
どうやら真面目な専門家も、楽しみという要素がなければITセキュリティの問題は何一つ解決しない、ということを理解しているようです。曰く、「楽しくなければ社員に複雑なパスワードを考えさせることはできない」のだとか。まさに当社の出番。胸を張ってお勧めできる製品が揃っています。社員によるITセキュリティ対策を強化する特別なゲーム風製品、Kaspersky Industrial Protection Simulation(KIPS)やCyberSafety Gamesはいかがでしょう。
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私から補足することは何もない。完ぺきな要約だ、V.L.よ。