2015年3月20日
マイアミの「キー」へ
世界には、美しい山、火山、断崖、洞窟、谷、湖、間欠泉、氷河など、美しい自然現象が非常にたくさんある。だが、人の手で作られた美しい現象も数多く存在する。たとえば見事としか言いようのない道路だ。
最も美しい道路は(もちろん、その道路から見える景色や道路沿いの景色のことであって、アスファルトの美しさのことではない)、私見ではあるが、ニュージーランドにある。ミルフォードサウンドへと続く道路だ。素晴らしさという点でこれに迫る道路は、世界各地にいくつも存在する。オーストラリアのグレートオーシャンロードもあれば、カリフォルニア州の湾岸道路もあるし、ハワイのマウイ島の360号線、スペインのプラヤ・デアロからリョレート・デ・マルへの道路、ナポリ近郊のアマルフィ海岸道路、クレタ島の道路などだ。他にも私がまだ走ったことのない道路がいろいろある。
つい最近、一生に一度は通りたい世界の道路リストに、また1つチェックマークが付いた。そう、フロリダの最南端キーウェストへと続く光溢れる道路を、ようやく車で走ることができたのだ。キーウェストは、米国本土のマイアミのはずれからキューバへと伸びる長い列島の先端にある街で、これらの島は道路でつながっている。素晴らしい。マイアミは素晴らしい。北方四島の知事にも見習ってほしいものだ。
この場所を文章で説明しようとすれば膨大な文字数になる。電子地図と写真を見てもらった方がいいだろう。
国道1号線の最後の200kmを走り終えて(ちなみに、1号線はマイアミを起点としてカナダとの国境まで北に4,000km近く伸びている)、ようやくキーウェストに到着し、その足で同市の観光名所に向かった。
キーウェストは米国で最もキューバに近い場所でもある。(主に英語圏の)観光客が列をなして、対岸に浮かぶ禁断の共産主義(とコイーバという葉巻)の国を写真に収めようとしている。
この辺りでいろいろな場所を撮影した。もう何枚かお見せしよう…
ハバナの車と同じくらい古い。リカルド・タブス(Ricardo Tubbs)のドゥビルより前の車種だ。
悲しいことに、いつの間にかオーバーシーズハイウェイを通ってマイアミに戻る時間になっていた。正直に言うと、この上なく美しい道路がずっと続いていたわけではなく、何とも退屈な区間もあったが、全体的に見れば、通る価値は十分にある道路だ。
もちろん、自分で運転するのが一番いい。コンバーチブルの大型車なら、なおさらだ。しかし、助手席にいるなら写真を…おおお!
言いたいことはわかっている。私は日焼け止めを塗らない主義だ。コメントは結構。
ほう、飛行船か!Led Zeppelinとともに絶滅したものと思っていたが。忘れないようにメモしておこう。いつか飛行船に乗るのだ!
「ワニ横断注意」の標識を見落としてしまったが、ネットで何枚か写真を見つけてきた。
ちなみに、なぜこの列島がフロリダ「キーズ」(Florida Keys)と呼ばれるのか、その答えがこちらに書かれている。
珊瑚礁とは、標高の低い小さな島で、主に砂や珊瑚でできている。英語で珊瑚礁を意味する「cay」には「key」という綴りもあるが、どちらも発音はよく似ていて「キー」だ。この単語はカリブ海の島以外にはほとんど使われないが、他の熱帯環境、たとえばグレートバリアリーフや、フロリダキーズの島に使われる場合もある。
観光の話は終わりだ。ここからは少し仕事の話を…
ううむ、外の景色が雪や泥ではなく、熱帯の楽園とあっては、仕事が手に付かない。
マイアミと「キー」に関する記事はここまで。では、また。