2015年3月17日
グアテマラ滞在記その3:祭りを彩るラグ
やあ、皆さん!最近訪問したグアテマラでの冒険記の第3回だ。アンティグア・グアテマラの散策で見かけたものを紹介しよう。
まずはこの街の歴史を少々。アンティグアは、グアテマラのスペイン帝国時代の首都の1つだ。長い年月の間に、火山や地震のすさまじい力によって3度破壊された。悲しいことだ。1度目は1541年、アグア火山からのラハール(火山泥流)によって、その後1717年と1773年には地震によって壊滅している。一体どれだけ不運な街なのだ?3度目の破壊の後、政府は賢明にも首都を安全な場所に移した。今もその場所が首都である。アンティグアの廃墟は放棄され、何世紀もの間、住む人はほとんどいなかった。植民地時代の威風堂々たる街の名残が、10(!)余りの帝国様式の大聖堂や教会の廃墟に今も見て取れる。廃墟ですらこれほどの荘厳さを漂わせているのだから、破壊される前の屋根がある状態の建物は、どれだけ堂々とそびえていたのだろう。
ここからの写真はアンティグアの日常の風景だ。この街は多くの火山に囲まれており、ほとんどの写真の背景に火山が写っている。なんと、そのうち3つが現在活発に活動している火山だ。
どことなく、ペルーのクスコ(同じく旧植民地)にある中央広場と建物を彷彿とさせる
近くの丘から見たアンティグアの風景
幸運にも、我々がアンティグアを訪れたのはセマナ・サンタ(聖週間)の時期だった。イースター前の祝いの行事だ。セマナ・サンタはどうやら、カトリックで断食が行われる四旬節中の2番目の日曜日で、灰の水曜日の後の最初の日曜日らしい。あるいは、それにかなり近いもののはずだ。宗教の休日に関してはあまり詳しくないので、何か間違っていたらご容赦いただきたい。
この日はキリスト教の行進のためにすべての道路が歩行者専用となり、車は通行止めとなる。男性は紫色(後悔を表す色)のスモックを着て、聖書の場面を再現したフロートを担ぐ。他の者(男性だけではない)は、色鮮やかなおがくず、花、草で手作りされた「カーペット」を、行進のルートに敷き詰める。
ラグを作る作業はパレードのわずか数日前に始まるが、当日の午前9時までには、すべてのラグが夕刻のパレードで使えるようになっている。
強烈な色と調和美
こちらはミニマリスト的で、マーク・ロスコ(Mark Rothko)の作品のシンプルさを思わせる
おっと、そうでもなくなった
https://instagram.com/p/zsdRy1OidL/
調和がとれているというより有機的だ
近代芸術と路上のラグのデザインが融合した
ステンドグラス…のカーペット
フロートは非常に重い。葬式のようなスタイルで最大50人の男たちが担ぐが、その重さで皆、少しふらついていた。狭い通りの角をフロートでどうやって曲がるのだろう?残念だが、どうやっていたか見えなかった。
https://instagram.com/p/zu5CbuOiSg/
こちらは女性限定。男性限定のフロートと同じくらい重そうに見えるが。
では、今回はここまで。これからグアテマラの火山活動を観察しに行く。次回の記事も近いうちに…