2015年1月16日
ロック好きにおすすめ:アース・ウィンド・アンド・オーシャン
※元の英語記事は2014年12月4日に公開されました。
ポルトガルでのパートナーカンファレンスの後、1日休暇を取った。
何をするつもりだったか?
答えは簡単。レンタカーに乗って、ポルトガル南部の海沿いを突っ走る!我々は、まずファロの街を出発した。
見事な断崖絶壁が広がる海岸線––長年にわたり、海の猛威と戦い続けた結果だ
こうした断崖は、ラゴス近くのポンタ・ダ・ピエダーデとサグレス近くのサン・ビセンテ岬にある。
どの断崖も絶景だ。写真をご覧いただきたい。
ポンタ・ダ・ピエダーデの断崖は、まるでバルセロナのガウディの建築物のようだ。
「ぜひこの写真をPCに使いたい」と私が言うと、A.B.が「この波が砕ける音を、ぜひともヘッドフォンで聞きたい」と付け加えた。
http://instagram.com/p/wBcrDCuiSt/
A.B.の真面目な説明によれば「最初の断崖は、派手な装飾、橋、塔、階段を施したモーリタニア様式」とのことだ。
「2番目の断崖(サグレスとサン・ビセンテ)は、さきほどとは正反対。飾り気がなく、静かで、控えめ…」
A.B.が言うとおり、ここで聞こえる音は素晴らしい。ごく普通の、波が岩にぶつかって砕け散る音もいいが、時折100Hz以下の超低音で響く波の音もいい。ナイトクラブはどこだ?いや、そうではない。こうした波によって真空が生じ、それから強烈な重低音の効いた音が出るという訳だ。低音好きにはたまらない断崖だ!
A.B.はまだ思索にふけっているようだ。「2つの岬はポルトガルの最南端にあるが、ここには厳しい北方特有のスピリットがある。余分なものは一切ない。無駄のない美しさだ」
何かが引いている!彼が釣ったのは、見事な魚だった。シイラだろうか
海には、あちこちに深くくりぬかれた洞窟や、岩の間を通り抜ける通がある。断崖の端から100mほどの場所で、足元の岩の地面に突如として小さな穴があらわれた。どうやら、この穴は巨大な洞窟につながっていて、そこから吠えるような低い波の音が聞こえることがわかった。これが、その穴だ。旅行者が落ちないよう、ずっと前から鉄格子で覆われている。賢明な対策だ!
こういう感じだ(音声もある):
海が妙な具合に3色になっている。大雨が降って川が満水し、土砂が海に流れ込むと、こんな現象が起きるらしい。
https://instagram.com/p/wEl7tiOiWq/
サン・ビセンテ:
滑らかな断面は、レナの石柱のようだ
重低音スピーカー
本当の地の果てに行ったことがないらしい。むしろ「ヨーロッパの果て」ではないか?
旅行者に親切な遊歩道。柵がある
柵のないところもあるが…
これらの断崖は、オーストラリアのグレートオーシャンロードのミニチュア版といった感じだ。メルボルンまで延々と続く長旅に出る気がしなければ、リスボンかファロはどうだろうか。ここならリスボンから200km、ファロからはほんの少ししか離れていない。
ここを訪れる旅行者の数はというと…
夏の間、旅行者が大挙して押し寄せるに違いない!それは一目瞭然だ。この遊歩道は単なる小道ではなく、路面の傷んだ、道幅の広い歩行者専用ハイウェイではないか!
だが、今は冬なので、この時期なら閑散としたものだ。文字通り、(A.B.と私のほかは)誰もいない。そうそう、時々ウロウロしている人を見かけるし、確か1時間に1回、バスの旅行客が大量に押し寄せ、15分ほどで評判のいい旅行者向けの手軽な食事や写真撮影を済ませているのも見かける。それはまさに(下の写真のような波の)うねりだ。天気にも波がある。日中は15°Cから20°Cくらいだ(本当ににわか雨が多く、気が滅入る)。
残念ながら、またもや夕日を見逃してしまった。きっと、もう一度来なくてはいけない、ということなのだろう。
次はもっと時間を取ろう。何か座るもの(そうすれば、とがった岩でジーンズが破れることもない)と三脚を持って…。そうだ、カメラのリモコンも必要だ。これで無理な姿勢をとらなくても済むだろう。
次回に続く!
@e_kasperskyが訪れたポルトガル南部の断崖:ポンタ・ダ・ピエダーデ、サグレス岬、サン・ビセンテ岬Tweet
写真はすべてこちらにある。