2014年12月25日
アブダビのフィナーリ・モンディアーリ
時がたつのはなんと早いことか…高速アドレナリン注射を打ちにアブダビに来て、もうすぐ2週間になる。ようやく記事を書く時間ができたところだ。更新が遅れたことをお詫びしたい。私は時に、完全なリフレッシュが必要になる。数日分の寝不足を取り戻し、家族とともに充実した時間を過ごすのだ。他のことはすべて後回し。では、後回しにしたことを始めるとしよう…
先ほど書いたように、私はアラブ首長国連邦のアブダビを訪れている。目的はフィナーリ・モンディアーリだ。
だが、なぜ?いつものように「中東はとても天気がいい」という理由以外に何があるだろうか?
簡単な話だ。普段は電話やメールでしか連絡を取らない人たちとも、ときどきは顔を合わせる必要があるということだ。現代の通信手段はどれも非常に素晴らしいが、人間同士がじかに会ってする会話には、到底及ばない。
たとえば、湖のほとりでバーベキューをしているとしよう。友人も近くで、といっても隣の湖でバーベキューをしていて、互いにSkypeで会話している。
質問: これは一緒に食べているのか?それとも別々に食べているということか?
(私の個人的な意見での)答え: 別々に食べている。人と人が直接会話しているように見えるだけだ。
人間というものは皆、他者と交わるようにできている。親しく、個人的な付き合いができればできるほど良い。だから私はアブダビに来た。さて、理屈はもういいだろう…お楽しみの時間だ!
アブダビには楽しいものがたくさんある。あまりにも多すぎて、一番おもしろいのがどれかわからないほどだ。何だろう…そう、私にとって最高に楽しかったのは巨大なジェットコースターだ(興味深いことに、「ロシアの山」と呼ばれることもある。初のジェットコースターはサンクトペテルブルグのもので、なんと18世紀からあったのだ!)何というか…本当に巨大だ!
1秒
2秒
3秒
4秒!
そう、これがフォーミュラ・ロッサだ。フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とフェリペ・マッサ(Felipe Massa)に衝撃を与えた(そして頬をひっぱたいた)ジェットコースターである。2人とも強烈な加速には慣れているはずなのだが。確かに、とてつもない感覚だ。
ロジャー・ムーア(Roger Moore)がジェームズ・ボンド(James Bond)を演じたムーンレイカーで、ボンドがロケット遠心機か何かの中にいるときに、悪者が装置をコントロールしてスピードを上げ、とてつもない重力がかかったシーンを覚えているだろうか?フォーミュラ・ロッサはまさにそんな感じだ。スタート時の加速がものすごい。
どうか気を付けてほしいのだが、胃の中は空にしておいてほしい。できる限り何も入れないように。言っている意味がわかるだろうか。空中での「事故」は避けたいだろう。
ネットでフォーミュラ・ロッサの動画を検索してみよう。たくさん見つかるはずだ。どれも見ていておもしろい。
フォーミュラ・ロッサは巨大なアミューズメントパーク、フェラーリ・ワールドの一部だ。子供に大人気の施設で、ミニカートやミニF1など、ミニなものがいろいろある。小さな子供に戻りたい…ミニレーシングカーに乗ってみたかった!ミニな人たちは大いに楽しんでいた。
だが、ミニでない人たち向けのミニな乗り物も発見した。
「ミニ・イタリア」
アブダビのフェラーリ・ワールドは最高だ。皆さんもぜひ行ってほしい。特にお子さんがいる人にお勧めする。
当然ご存知のことと思うが、フェラーリはスポーツカーを製造している。上顧客を多く抱え、ビジネスパートナーも非常に多い。スポンサーもついており、Kaspersky Labもその1社だ。もちろん、そういった顧客やパートナーを楽しませるために、最高の会場とイベント、レーストラック、レースカーを世界中に用意している。だが、今回のアブダビでのイベントはさらに特別だった。今年最後のパーティであり、レース、お祭り騒ぎ、クラシックカーの展示、などなど、盛りだくさんの内容だ。フェラーリはすべての顧客とパートナーを招待した。さまざまなレースが開催され、我々はそのうちの2つに参加した。我々というのはKaspersky Lab社員数名のことだが…
本物のF1カーのレースもあった!かなり古いクラシックモデルもある。見事なコレクションだ…
古いモデル
A.M.とG.K.は1レースに参加した。フェラーリ・チャレンジのヨーロッパ決勝レースだ。
A.M.はもう1レース、フェラーリ・チャレンジの世界決勝レースに出場した!
さあ、スタート!
だが、あまりうまくはいかなかった…
最初のレースでA.M.のトランスミッションが故障した(偶数のギアしか動かなくなった)。どういうことだ!?つい最近、イタリアの別の自動車レースで同じように致命的な故障に見舞われたというのに!!どれだけ運が悪いというのだ!彼は出場したクラスの中位集団でスタートしたが、ゴールのわずか2分前には1位になっていた。だが、そのときに悲劇が起きたのだ。酷使しすぎたトランスミッションが破損した。A.M.は最終的に、出場したクラスで5位となった。
車の修理は、翌日のレースには間に合った。が、信じがたいことに、また不運が襲ってきた。しかも今回はさらに早い段階で、なんと最初の周回のときだ!別の車にぶつけられ、ぶつけてきた車と、前を走っていた車と衝突し、タイヤが損傷した。レースは棄権するしかなかった。下の動画は、その様子を車の中から撮影したものだ。
後でA.M.にジョークを言った。「1着だったじゃないか…歩いてだが」
まあ、しかたがない。次は運が向いてくるというだけのことだ。
そんなわけでサーキットを後にし、夕日を見に行った。その美しさに目を奪われる。失意の我々が求めていた元気の源だ。
写真はすべてこちらにある。
ではまたお会いしよう。