2014年11月19日
佐渡島観光
仕事で日本に来て、土曜日に自由な時間ができたとしよう。東京はもう何度も「見物した」し、大阪もパートナーカンファレンスで行ってきたばかりだし、京都も以前にくまなく見て回っているとしたら、何をすればいいだろうか?
散策に付き合ってくれる日本の同僚たちから、福島に行くのはどうかと提案があったが、どんな見所があるのかと聞くと、みな黙ってしまった。九州や北海道は、日帰り旅行には遠すぎるということで、電車に飛び乗って足早に日本海側へと向かい、さらに船に乗り換えて、佐渡島まで行くことにした。
さて、日本のトロール同僚が、「この島では・・・」「彼らは島の住人です」という具合に、「島」を連呼するのを聞くと、少々違和感を覚える。まるで日本が「大陸」か「本土」で、佐渡だけが島のようだ。日本最大の島である「本州」は、「本」土であり大きな「陸」地でもあるということか。私がつまらないことを気にしているだけなのか…。ふむ…。
それはさておき、この小さめの島にはどんな名所があるのだろう?
はっきり言うと、あまりない。興味深いものはほとんどなかった。世界の行ったことのある場所リストに1つチェックマークが付いただけだ。日本海側の島、チェック、と…。
だが待て…。どんな場所にも何かがある…。きっとあるはずだ。そう、当地の見所は、日本の山々を覆う秋の色だった。息をのむばかりの光景だ。
斜面はさまざまな色調の黄色と赤で彩られ、ところどころに緑色の葉が顔を覗かせている。この素晴らしい紅葉の見ごろは、大阪周辺であれば11月の中旬だ。しかし、11月上旬に見たいという場合は、北か北西に向かう必要がある。我々もそうすることにした。
ところで、「佐渡」という発音からは何か別のものを想像してしまう。だが、人や物の名前を茶化したジョークは、不適切で品がない。それは十分にわきまえているので、ジョークはなしにしよう。露骨な表現はよくない。
このBoeingは「本土」発の「島」行きだ。Boeingといっても、旅客機ではなく水中翼船だが。確かに時速80kmまでは加速する。高速で進行方向を変えるときは船体が一方向に傾き、まるでモーターバイクのようだ。重力やら、いろいろな力がかかる…
ほう。日本語や英語に並んでロシア語も書かれた案内板だ。ロシア人観光客もここを訪れるというのか?そうは思えない。ロシア語を話している人をまったく見かけなかったからだ。
このだるまという置物は日本の縁起物だ(ここにも漏れなく自動販売機が…)。
http://instagram.com/p/u_EakKOiWN/
さて次の写真だが…いや、これは墓地ではない。何かの最終形をモチーフにしたもの(確かに墓石のように見えるが)であり、売店で売っている。(※訳注:先に説明した「だるま」と混同しているようです)
そしてこれが日本海だ。水温はとても温かく、泳ぐのにちょうどいいと感じたが、Boeingの最終便の出航時刻が迫っていた。午後4時50分が最終という非人道的な早さで、次の便は翌朝まで来ないという。だが、翌朝には空を飛ぶ方のBoeingに搭乗する予定になっていた。
チーズ!
この自虐めいた小旅行で、私が訪れた日本の島は合計3つになった。本州(ある意味避けて通ることはできない)、沖縄、そして今回の佐渡島だ。
他の写真はこちらに保存してある。
ではまたお会いしよう。次も、大きめの島の西に浮かぶ小さな島に向かう。…アイルランドだ!