2014年11月18日
自販機大国、日本
コンニチワ、みなさん!
最近のできごとを紹介する順番が前後してしまい、申し訳ない。これからお話しするのは、モナコよりも前に起きたことだ。では、少し時間を巻き戻して…日出づる国へ向かうとしよう。
日本では秋にパートナーカンファレンスを開催しており(春にもある)、それに伴って会議やインタビュー、プレゼンテーション、パーティなど、色々なことが慌ただしく進む。個人的に特に印象に残っているのは、2014年ソチ五輪の情報セキュリティについて説明した私の新しいプレゼンテーションが、大変な好評を得たことだ。報道機関に高く評価されたため、ゴールデンタイムの全国版ニュースで取り上げられ、その後も何度か放送された。日本のNo. 1のチャンネルだ!いいね!
少なくともデータケーブルは緑色だ
日本では、熊はロシアの象徴だ(おそらく日本だけではないだろう)。Kaspersky Labはコーポレートカラーが緑色のITセキュリティ企業。なので、当社の日本のマスコットはグリーンベアだ。もっともな論理である。型に則って緑色に塗ったのか?そのとおりだ!
Kaspersky Labグリーンベアのバージョン1.1
先ごろ、このグリーンベアに大規模なデザイン変更とアップグレードが施された。その姿がこちらだ(右側の熊だ、念のため)。
他に私が注目したことと言えば…日本のソフトウェアの売り場が崩壊していた!
たとえば、東京の大型家電量販店ヨドバシカメラだ。
私の記憶では、以前のソフトウェア売り場は、サッカーフィールドの4分の1ほどの大きさだったはずだ。アンチウイルスはキングサイズベッドのような大きな棚で売られていた。店員は大声を上げて客を呼び込み、まるで路上の新聞売りのようだったし、店内には大勢の買い物客がひしめき合っていた。
今はどうか?何と!ソフトウェアが占めているスペースは…店の一角だ。叫び声を上げて販売していた店員も見当たらない。客が来ていないからだ。ソフトウェアの販売はオンラインへと移った。そのことは当社の数字が裏付けているし、この店を見て回ることによっても確認できた。
さて、まったく別の話をしようと思う。こちらも非常に日本らしい話だ…
日本の自動販売機についてだ。自販機は至るところにあり、文字どおりどの通りにも置かれている。これは、可能な限りの低価格で、国民に生活必需品を年中無休で販売する手段なのだろうか。自販機で何を買えるのかというと…何でも買える。とにかく何でもそろっているのだ。
「Georgia」というコーヒーはいつも私の心をつかむ…
私の心をつかむのだが、私はGeorgiaのことがわからない。米国のGeorgia(ジョージア州)のことなら、なぜ雪をかぶった山の絵を使っているのか?こっちのGeorgia(グルジア)だとしても、この国とコーヒーは関係ないはずだ。だが日本では、このような矛盾は自販機でも他の場所でも本当によく見かける。『ロスト・イン・トランスレーション』でのビル・マーレイ(Bill Murray)のウイスキーのCMを少し思い出してしまう。
私が使った自販機のGeorgia
いや、しかしだ…そう考えると…Steelers、White Sox、Arsenalも、アメフト、野球、サッカーと関係ないではないか?閑話休題…
日本の自動販売機で売られている不思議な名前の飲み物はとてもおいしく、どれも種類が豊富だ。お茶、コーヒー(カフェオレ、ブラック)、ホットもコールドもある。もっと変わった商品としては、缶に入ったとても熱いみそ汁や、コーンスープの缶詰(これも熱い)なども。ちなみに私のお気に入りは、富士山の「5合目」で食べたスナック菓子だ。長い道のりを登り、また同じ道を下るときには、いっそうおいしい。
うまいものと言えば…
おいしい食べ物と飲み物は、ホテルの部屋にもあった。
私が見つけたのは瓶ビールだ。最初は気にもとめなかったが、時間ができたので飲んでみると、考えが変わった。このビールに心を奪われてしまった。
信じられないようなビールだ!誰か日本語が読める人はいないのか?何だ、これは?10本持ってきてくれ。いや、ケースごとだ!
そのビールの横には、よくわからないしょっぱい味のスナック菓子の袋があった。カリカリとした食感で…美味この上ない。これまで食べたスナックで一番おいしい。ビールも今まで飲んだ中で最高の味だった。だが、このスナックが何でできているのか、皆目検討がつかない。肉なのか?野菜なのか?まったくの謎だ。少なくとも日本語がわからない人には謎だろう。ニューヨークのプレッツェルも、ドイツのソーセージも、英国のポークスクラッチングズも、この日本の珍味の前には色あせてしまう。
今回は以上だ。スナックの謎の原料がわかった人は、ぜひともコメント欄に。次回に続く!