2014年4月16日
象は舞い降りた
みなさん、こんにちは!
規格外の緑色の象が到着した!
スペインの目に映るモスクワの空
残念なことに、私は今モスクワにいない。そのため、チェルシーから運ばれてきた希望の象徴たるエメラルド色の象が、当社オフィスへと至る最後の数メートルの険しく危険な道のりを進むのを、自分の目で見ることができなかった。しかし、大勢のKaspersky Lab社員が、この鷲象が舞い降りるのを目撃しており、そのうち2人に感想を聞いてみた。彼らは写真もたくさん撮っているので、このあとすぐにお見せしよう。ああ、モスクワに帰るのが待ちきれない。Kaspersky Labの新たなメンバーを強く抱きしめたいのだ!
A.G.のレポート:
緑色の「歓喜の象」が然るべきところに落ち着いたのは、購入した日からちょうど2か月後でした。2か月の間、この興味深い近代芸術作品について山ほどの疑問が湧いて出ました。誰がモスクワまで運んでくるのか?どうやって?こんな普通ないような荷物の輸送には、どんな書類が必要になるのだろう?英国とロシアで書類は違うのか?ドアを通ることさえできないのでは?ここまで輸送するのに保険はどうする?輸送の費用はいくら?どこに置くのか?つまり、本社の2棟のビルのうち、どちらに置くのか?こうした疑問を解消するのにはかなり時間がかかりました。でも皆、答えを得られて満足です。一生知らないままだったかもしれない知識を得られましたからね。今なら目を閉じていても象を輸入できますよ(笑)
特に面白かったのは、ロンドンからモスクワへ輸送するために、中仕切りのついた特注の箱が必要だったことです。ドイツ製の圧縮木材でできた箱がちょうどいいと判明しました。そこで、スペインの象が、英国のオークションで購入され、ドイツ製の箱に入れられて、英国の税関で輸出手続きを終え、ヒースロー空港からシェレメーチエヴォ国際空港まで空輸され、さらにロシアの税関での手続きを経て・・・。21世紀のグローバル化のまさに好例!
ロシア税関の倉庫は、この象のせいで大騒ぎになりました。そもそも、この作品を手がけたのは誰もが知る「あの」芸術家なので、どこに行っても注目の的です。それに、特別な税関手続きと、文化省の専門家による検査があり、それぞれ許可証の発行が必要で・・・。さらに、E.E.(Emerald Elephant、エメラルド色の象の略)が入っていた箱は、シェレメーチエヴォ国際空港の倉庫で圧倒的に一番大きかったのです。あまりにも規格外の大きさだったので、トラックまで運ぶのに、特別なフォークリフトをどこからか持ってこなければならなかったとか!最終的に、E.E.は何とか空港を出発することができ、オフィスまでのそれほど長くない旅路を行くことになりました。
E.E.をオフィスへ運び入れるのは、大変どころの騒ぎではありませんでした。全長数メートルの彫像を運ぶ作業は、屈強な男たち10人がかりで2時間以上かかりました。とにかくとんでもない重さで。彫像自体の重量に加えて、箱が300kgもありました。英国の連中は、「脱出王」のハリー・フーディーニ(Harry Houdini)でも抜け出せないんじゃないか、というくらいがっちり梱包してくれていました。ところが、箱がドアを通れなかったので、まずE.E.を箱から出さなければならなくなり・・・。最初から最後まで凄まじい作業でした。もちろん、最終的にはやり遂げましたよ。今は・・・めちゃくちゃクールだと言っていいでしょうね。外から眺めるのが一番クールです!
M.T.のレポート:
我が社の展望やアイデンティティ、個性にこれほど完ぺきに、ぴったりと「調和」する近代芸術作品は、そうそうないでしょう。サルバドール・ダリ(Salvador Dali)によると、この象は力と未来を象徴しているが、細長い足はその未来へと進む力の儚さを表しているとのこと。一方、上に乗った天使は、胸が躍るような新時代の到来を告げている、と。まさに、今のKaspersky Labの姿ではないですか。この細長い足に注意を払い、警戒を解いてはならない、ということですね!
こうした哲学的な深い意味合いは別にしても、ひたすら美しい芸術作品です。この(当社のコーポレートカラーである)緑色の作品は、その上品な優雅さで美的感覚を満足させ、気持ちを落ち着かせてくれます。敢えて言うと、見る人すべてに感銘を与え、日々の勝利へと導いてくれるのです!歴史上最高と言われる超現実主義者の傑作を一目見てから、一日の仕事が始まる・・・実に素晴らしい。他の人も同じように考えていると思います。この傑作が本社に届いてから、社員たちがひっきりなしに集まってきてはじっくりと象を眺め、写真を撮っています。要するに、皆のめり込んでいるのだと思いますよ。
さて、象を建物の中に運び入れる様子を紹介しよう。
慎重に頼む・・・
なんと、箱に入れたままでは入口を通れない(笑)
超現実主義者のお楽しみが0.5トン分つまっている
モスクワに来るときは必ず暖かい服装で
だが、箱から出せば通れる。やれやれ
Kaspersky Labにはジムのインストラクターのような体格の男たちがいるのだが、必要なときに姿が見えない
勝利の到来を告げるトランペットが、無事目的地へと近づきつつある
警備は万全だ
設置の儀式の写真はすべてこちらにある。
うまくいった。最初が肝心だ。我々はエメラルド色の象を手に入れた。さて次は?