2012年12月24日
フレッシュな電気
人は2種類のグループに大別することができる。電気を使う人(我々の大半がこれにあたる)、そして、電気を作る人(ごく少ない、選ばれし人々)。そんなわけで、電力技術者たちの日である12月22日(Power Engineer’s Day)を祝いたいと思う。私は今、エニセイ川沿いのチェリョームシキ(Cheryomushki)村にあるサヤノシュシェンスカヤ(Sayano–Shushenskaya)水力発電所にいる。
ここは実に美しく、興味深い場所だ。発電所そのものが、ユニークな水力発電ダムだ。このダムはロシア最大、世界第6位の規模で、高さはおよそ250mにもなる。なんと力強い景観!外観だけでなく、内側も圧巻だ。タービンなどさまざまな機械が収められたトンネルがあるダム底部は、厚さ100mの壁に覆われている。
発電所を取り巻くのは、山々、雪、霜、スキーゲレンデ…そして、自分の職業の日を祝う作業者たちだ。そして食事は…パイクのリッソウル(パイ皮に詰めものをして揚げたもの)、キノコのクリーム和え、カプチーノ、鹿肉ジャーキー、白身魚、コケモモやナッツの蜂蜜がけ、地元産のベリーで作ったさまざまな飲み物、リキュール。そしてわたしのラップトップは、ダムや発電機や変圧器から1kmほど離れたところにあって、生成されたばかりのフレッシュな電気がチャージされている。
こちらにもたくさんの写真がある。
水力発電所を訪れるのはこれで4度目だ。これまでに行ったのは、 イタイプ、ボルガ、グランドキャニオンだ。発電所が気になってきた。
そうそう、Happy Power Engineer’s Day!