2016年7月11日
スーパージェット、魚釣り、そしてスヌーカー
先日、初めてスホーイ・スーパージェット100に乗ることができた!簡単に報告したい…。
ユージン・カスペルスキーは語る - 公式ブログ
2016年7月11日
先日、初めてスホーイ・スーパージェット100に乗ることができた!簡単に報告したい…。
2016年7月8日
素晴らしいニュースがある。アクロティリの遺跡発掘作業が再開された。実はその、それは…我々のおかげなのだ!(むやみに自社を褒めちぎって宣伝したいわけではない。かといってどう書けばいいのだ?金のなる木があったとでも?)しかも、再開されたのは発掘作業だけではない。フレスコ画の復元と、集落の壁の補修もだ!そう、当社がアクロティリ遺跡発掘プロジェクトに出資することになったのだ!やっほう!先日私がサントリーニ島を訪れていたのはそのためだ。
2016年7月7日
2016年7月6日
Χαίρετε、皆さん!今回は、太陽がさんさんと降り注ぐギリシャのサントリーニ島からお届けする。なんとも魅力的な場所だ…。
サントリーニでは、観光、天候、火山、考古学と、あらゆる点で感動の波が一気に押し寄せる。そういえば、ここには以前も訪れたことがある。そのときも、やはり万感胸に迫るものがあった。だから、同じ説明は二度繰り返さないでおこう。2013年の訪問から、本当に何も変わっていないのだから。(高台から見下ろす景色の)美しさは今でも色褪せず、太陽はまぶしく、波は力強く、火山が噴火して周囲の街が滅んだわけでもない…。
言葉を尽くして説明するより、1枚の写真に勝るものはない。百聞は一見にしかず。ということで、おしゃべりを止めて写真をご覧いただきたい…。
2016年6月24日
皆さんこんにちは。今回はファッションの街ミラノから。天気は快晴、気温は28℃だ!
28℃?だから何だ、夏なんだから当たり前じゃないかって?確かにそうだ。しばらく前のモスクワもそのくらいだった。ところがここ最近、モスクワは7℃前後をうろうろし、雨がなかなか止まなかった(サンクトペテルブルクでは雹が降ったらしい!)。一体どういうことだろう?モスクワはグリーンランドではない。カムチャツカ半島(6月に雪が降っても誰も驚かない)にあるわけでもない。比較的温暖なはずの中央ロシア高地にあるのだ!それでも、パリほどひどいことにならなかっただけでも、ありがたいと思うべきなのだろう…
ホテルの部屋の窓からミラノ中央駅の素晴らしい眺めを望むことができた。実に荘厳な建物だ…
2016年6月17日
人工知能(AI)…。この言葉は、プログラマーやSFファン、そして世界の命運が気になる人々の想像力に、感嘆と畏怖を呼び起こす!
人類の最良なる友である犬R2-D2、邪悪なスカイネット、幻想的な『2001年宇宙の旅』、終末を予感させる『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、それからおそらくはゲイリー・ニューマン(Gary Numan)のおかげで、AIの概念はよく知られている。そう、本や映画、漫画、あとは…マッシュポテトのCMでも、AIは大きく取り上げられている。それに、最近登場した野心的極まるサイバーセキュリティ企業の数々でも、AI が販促資料のメインを飾っている。実際のところ、AIの存在を見出せない場所は、おそらく1つだけだろう。それは、この世界を構成する事実上すべてのものを図らずも内包し、あらゆる生命を宿す場所。そう、「現実の日常生活」という少なからず重要な領域だ。
2016年6月14日
どの国も、どの国に暮らす人々も、皆違う。そのことは誰もが承知しているだろう。国や人々の間の違いが大きい場合もあれば、小さい場合もある。歴史、宗教、伝統、慣習、商習慣の違いの度合いもそれぞれ異なる。商習慣の違いにしても、一方の端に自由主義や規制緩和があり、もう一方の端に管理主義や厳格な政府規制があり、その両極端の間にさまざまな段階がある。素晴らしきかな、多様性!それだけでなく、特定の地域における多様性の度合いもさまざまだ…
たとえば欧州や中南米を例にとってみよう。こうした地域の国々には、もちろん互いに違いはあるが、一歩引いて地域全体として見れば、やはり多くの類似点がある。しかし、世界に一つだけ、これが当てはまらない地域がある。アジアだ。アジア以外の人々の多くはこのことに気づかず、全体としてのアジアは全体としての欧州と同じようなもので、単に「アジアだ」と考えてしまう。それは間違いだ。そんなことはない。アジアの国同士は、たとえばフランスとドイツ、パラグアイとペルーより遥かに違っている。ブラジルと米国とスペインさえも、たとえばインドと韓国とインドネシアに比べれば似ている方だ。アジアではさまざまなことが遥かに多彩だ。それだけに興味深い…
アジア諸国の印象、伝統、ビジネスマナーの多様性が、私には実に興味深く見える。ごく基本的なマナー、たとえば、人を紹介したり、名刺を交換したりするやり方をとってみても、私にとっては異国的で新鮮で、それでいてとてもスマートだ。そう、とにかく私はそうしたアジアの多様性や違いが好きなのだ。
2016年6月10日
宇宙旅行については、もう何年も前から頭の中にある。具体的には、サー・リチャード・ブランソン(Sir Richard Branson)がF1チームのブラウンGPのスポンサーだったときからだ。当時、我々(Kaspersky Lab)はF1チームの後援について検討を重ねていた(最終的にスクーデリア・フェラーリとスポンサー契約を結ぶことになる)。そんなとき、レースで我々は出会った。かいつまんで言うと、長々と気さくな話をした後、同氏のはからいでチケットを買うことになった。宇宙行きのチケットを!
それからというもの、時間を見つけては宇宙関連のテーマについて勉強し、いろいろと練習している。たとえば、無重力状態を(IL-76で)体験したり、バイコヌール宇宙基地でのソユーズ打ち上げを見学したり、スターシティのガガーリン宇宙飛行士訓練センターを訪れたり、といった具合だ。
2016年6月9日
やあ、みなさん!
ITの適者生存をテーマにもう少し話すことにしよう。3部構成にするつもりはなかったのだが、何というか結局そうなってしまった。
ともかく、ITセキュリティの世界にはびこる寄生虫という問題を今回ようやく取り上げているわけだが、実は前々から頭に引っかかっていたことだ。このダーウィン説についての投稿は、それをぶちまけるのにちょうどいい機会だったわけだ。読み進めばおわかりいただけるだろう。
今回のターゲットは寄生虫。当社が戦っている相手(「極」悪人)ではなく、自分たちも極悪人と戦っているとうそぶいている連中だ(哲学的にはどちらが真の悪者なのだ?)
現代のIT業界はすさまじい速さで進化している。ほんの10~15年前の主流は、デスクトップ向けアンチウイスやファイアウォール、バックアップだった。いまや製品は多様化し、新たなセキュリティソリューション、アプローチ、アイデアが大量に生まれている。当社は、ライバルから一歩抜きん出ることもあれば、後れをとることもある。そしてまた、驚きで茫然自失することも。それは、新技術や革新、斬新なアイデアによる驚きでなく、ともにセキュリティ業界を戦うライバルの、恥知らずで厚かましく、とんでもなく無節操な行動による動揺からだ。
まずは、どういうことか説明しよう。
VirusTotalマルチスキャナーという非常に便利なサービスがある。約60種類のアンチウイルスエンジンを集め、ユーザーが送ったファイルやURLをスキャンしてマルウェアに感染していないかチェックし、その判定を返すものだ。
たとえば、あるユーザーがハードディスク/USBメモリ/インターネットで疑わしいアプリケーションやオフィス文書を見つけたとする。自身のアンチウイルスソフトウェアではウイルスは検出されなかったが、疑り深いこのユーザー、本当に感染していないのか確認したい。そこでVirusTotalサイトの出番だ。ここなら自身のアンチウイルスだけでなく約60種類のアンチウイルスソリューションでスキャンでき、しかも無料だから気軽に利用できる。ファイルをVirusTotalにアップロードすれば、さまざまなアンチウイルスがどう判断したのか瞬時に情報を得ることができる。
最初にはっきりさせておこう。VirusTotalに参加している企業もVirusTotalの所有者Googleも間違いなく「いい人」側だ。寄生虫たちとはまったくの無関係だ。VirusTotalは優秀な専門家チームによって運営され、長年与えられた仕事を極めて効果的にこなしてきた。(VirusTotalは昨年のSecurity Analyst Summit(SAS)でMVPを受賞したと言えば納得いただけるだろう。)いまやVirusTotalは新たなマルウェアのサンプルや悪意のあるURLを知る最も重要な情報源の1つとなっている。非常にスマートな、標的型攻撃を調査できる考古学的ツールでもある。
2016年6月8日
やあ、みなさん!
約束どおり、今回の投稿では、進化論と、サイバー脅威に対する保護の進化経緯の共通点について、もう少し話そう。
生物の突然変異が何によってもたらされたのか、今も厳密にはわかっていない。なかには、意図的に遺伝子配列を変えるウイルスの仕業と考える常識破りの学者もいる(そう、まさに世界を意のままに操るモノがいたのだ!)。その真偽はさておき、同じような突然変異の過程がITセキュリティでも起きている。時にウイルスが片棒をかついでいるのも同じだ。
セキュリティ技術は生存競争の原理に従って時間とともに進化している。新たな製品カテゴリの出現によって淘汰される製品もあれば、他の製品との融合を果たす製品もある。たとえば、90年代中盤に大躍進した完全性チェッカーは、いまやエンドポイントソリューションの脇役に収まっている。また、それまでの保護技術を補う新たな市場区分やニッチが生まれ(APT対策など)、積極的な共生過程をたどっている。その間にも、時折厄介な寄生虫が這い出してはぬくぬくと日差しを浴びている。まあ、構うことはない。これが物事の常だし、どうしようもないことなのだから。
ITセキュリティの市場シェアをめぐる競争では、「伝統的」技術の突然の終焉を予言する預言者が定期的に現れる。幸いにも、時を同じくして(絶妙のタイミングで!)はったり製品画期的な万能薬(先着5名には大盤振る舞いのディスカウント付き)が作り出される。
これは今に始まったことではない。アンチスパイウェアを覚えているだろうか?2000年代初頭、スパイウェアを駆除する製品の巨大なバブルが、何もないところから発展した。多くのはったり製品が、「伝統的なアンチウイルス」ではこの問題に対処できない、という考えを顧客に焚きつけた。実は初っ端からすべてでっち上げだったのだが。