2016年12月22日
クラウドにある10億
先日、目ざとい利用者から、Kaspersky Security Networkの項目数が「10億」を突破したことへのお祝いの言葉をいただいた。ありがとう!まずはこの「10億」が何なのかを説明しておくべきだろう。
最初に言っておくが、心配は無用だ。この10億は皆さんのコンピューターにとって招かれざる何かではない。そういうものとは違っていて、ちょっと複雑なものだ。では、基本的な定義から始めるとしよう。
ユージン・カスペルスキーは語る - 公式ブログ
2016年12月22日
先日、目ざとい利用者から、Kaspersky Security Networkの項目数が「10億」を突破したことへのお祝いの言葉をいただいた。ありがとう!まずはこの「10億」が何なのかを説明しておくべきだろう。
最初に言っておくが、心配は無用だ。この10億は皆さんのコンピューターにとって招かれざる何かではない。そういうものとは違っていて、ちょっと複雑なものだ。では、基本的な定義から始めるとしよう。
2016年12月15日
いつの間にか「DDoS」という略語は、昨今は一般紙でも正式名称が省かれがちなほど、一般的な言葉として浸透したようだ。実際にはいまだに正確な意味を知らない人もいるかもしれないが、DDoSとはある程度大きな組織にとって非常に困ったもので、何かとても重要なものが急に動かなくなり、ネットワークがダウンして社員は仕事ができなくなり、技術サポートの電話は顧客からのクレームで鳴りっぱなしになるようなものだ、ということは誰でも知っている。さらに、DDoS攻撃というのは正体不明の謎に満ちた敵(いずれにしてもたちの悪い悪党)によって仕掛けられるものだ、ということも誰だって知っている。
この記事を読み進めればおのずと明らかになるが、DDoS攻撃は急速に進化してきた。以前よりはるかに悪質になると同時に、技術的には格段に高度になった。時には非常に珍しい攻撃手法を用いることもある。毎回新しい標的を狙い、史上最大かつ最悪のDDoS攻撃として世界記録を更新する。だがそれを言うなら、DDoS攻撃を取り巻く世界の方も、非常に速いスピードで進化している。何から何まで、キッチンのシンクだってネットに接続される時代だ。ネットに接続された各種「スマート」デバイスの数は、今や古き良きデスクトップPCやノートPCの数を大きく上回っている。
DDoS攻撃とそれを取り巻くデジタル世界が平行して進化を遂げた結果、ニュース記事の見出しも進化した。たとえばIPカメラと家庭用Wi-Fiルーターで構成されたボットネットが最大規模のDDoS攻撃を記録した事件(Mirai)や、ロシアの銀行に大規模なDDoS攻撃が仕掛けられた事件が起きている。
これまでのボットネットがゾンビPCで作られていたとすれば、近い将来のボットネットはゾンビ冷蔵庫、ゾンビ掃除機、ゾンビ乾燥機、ゾンビコーヒーメーカーから作られるようになるだろう。
では次に来るのは何か?
2016年12月9日
さて、今回は自然と人間が作り上げた美しさについてだ。なぜかというと、それは…
つい先日、どこか(場所を思い出せない)で「世界で最も美しい国」というフレーズを目にした。その時は特に深く考えなかったのだが、近い将来思い起こすことを予期してか、無意識に記憶していたようだ。かの潜在意識というやつか。
果たしてその数週間後、ひょんなことからそのフレーズが気になり始め、インターネットで調べることになり、予想に違わず多種多様な「世界で最も美しい国トップ10/20」のようなリストが見つかった。で、実のところ…そのほとんどが、中南米や中国中部、カムチャツカ半島や千島列島に行ったことのない人が作ったかのような疑わしい代物だった。
確かに、世界で最も素晴らしい国々を決めるのは単純なことではない。美しさは主観的なもので、その判断基準もまた主観的なのだから。では、どんな基準を使うべきか、またはどんな基準を使えるのだろうか?
実は私自身、この種のリストについてはちょっと先取りしている。私が選んだ世界必見の地、TOP100だ。今回披露するリストでは、美しさの度合いを、国の領土を加味して計算できるようにした。これなら、「一国にある美しい場所の数」で勝敗を決めるのではなく、「全体として最も美しい国」を選ぶことができるはずだ。