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ブラジルのバイク乗り、シベリアを横断する

7月後半、アルタイ滞在中の私はすでにバケーションモードだった。気候は穏やかで、ビジネスも時節柄まったりと進行しており、休暇や夏休みの空気が漂っていた。しかし、ある朝、ブラジルの当社パートナーからメールが届いているのに気付いた。その内容は、のんびりとした日々からかけ離れたものだった。最初は、何かおかしなことになっているな、と思った。差出人はオリンピック前夜に陽に当たりすぎたのかもしれない、とまで(笑)。それからメールを改めて読み直し、Googleでちょっと検索した結果…ぶっ飛んだ。

ありのままを話そう。ロシア語を一言も知らない2人のブラジル人が、人生初のロシア訪問を決めた。そして21日間かけて、サンクトペテルブルクからウラジオストクまでの10,000kmをバイクで旅したのだ。

メールには、この勇気あるバイク野郎たちはちょうどウラジオストクからモスクワに飛んで帰ってきたところで、帰国前に数日モスクワで過ごすと書いてあった。メッセージは明らかだ。それに私自身、2人のヒーローに会って握手し、彼らの冒険談を聞かずにはいられなかった。

ご紹介しよう、職業はITビジネスマン、気持ちは絶望的なまでのロマンチストで、超長距離バイク乗りのロドリゴ・デッソーネ(Rodrigo Dessaune)氏だ。

ちょっと話をするだけのつもりが、シベリア探検についてブラジル人を質問攻めにしてしまい、長時間の「インタビュー」になってしまった。下記にその話をまとめた。実に魅力的な物語だ!

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史上初のスマートフォンマルウェアの登場から10年

2004年6月15日、正確にはモスクワ時間同日19時17分、コンピューターセキュリティの新時代の幕開けとなるできごとがあった。スマートフォン用に作成された初のマルウェアを当社が発見したのだ。

これはCabirというマルウェアで、NokiaのSymbian搭載デバイスに感染し、保護されていないBluetooth接続を介して拡散していた。コンピューターがマルウェアに狙われていることは、当時から誰もが(世捨て人や修道僧以外は)十分に知るところだったが、この発見によって、スマートフォンもマルウェアの標的となったことが世界に知れわたった。確かに、最初は多くの人が、「ウイルスが電話に感染するだなんて、そんなわけないだろう」と疑っていたものだ。だが、この件の単純な事実は、遅かれ(数年後10年後)早かれ(数か月後)、ほぼすべての人が理解することになる(いまだに気づいていない人も一部にはいるが)。その間に、当社のアナリストは歴史書に載るまでになった!

なぜ我々はこのマルウェアをCabirと名付けたのか?当社のモスクワ本社に、電波を遮断する特殊な実験室を作ったのはなぜか?CabirはどうやってF-Secure社員のポケットに入り込んだのか?こうした疑問を、当社のチーフセキュリティエキスパート、アレックス・ゴスチェフ(Aleks Gostev)に、イントラネットで実施したインタビューで聞いた。今回はその内容を皆さんに紹介しようと思う。このヒーロー饒舌な男の言葉を直接お伝えするのがいいだろう…

ちなみに、この話が本格的に始まるのは、Cabirの分析にこの2つのデバイスを使うところからだ。

私たちが解析に使ったNokiaのSymbian端末

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