2016年9月27日
ブラジルのバイク乗り、シベリアを横断する
7月後半、アルタイ滞在中の私はすでにバケーションモードだった。気候は穏やかで、ビジネスも時節柄まったりと進行しており、休暇や夏休みの空気が漂っていた。しかし、ある朝、ブラジルの当社パートナーからメールが届いているのに気付いた。その内容は、のんびりとした日々からかけ離れたものだった。最初は、何かおかしなことになっているな、と思った。差出人はオリンピック前夜に陽に当たりすぎたのかもしれない、とまで(笑)。それからメールを改めて読み直し、Googleでちょっと検索した結果…ぶっ飛んだ。
…ありのままを話そう。ロシア語を一言も知らない2人のブラジル人が、人生初のロシア訪問を決めた。そして21日間かけて、サンクトペテルブルクからウラジオストクまでの10,000kmをバイクで旅したのだ。
メールには、この勇気あるバイク野郎たちはちょうどウラジオストクからモスクワに飛んで帰ってきたところで、帰国前に数日モスクワで過ごすと書いてあった。メッセージは明らかだ。それに私自身、2人のヒーローに会って握手し、彼らの冒険談を聞かずにはいられなかった。
ご紹介しよう、職業はITビジネスマン、気持ちは絶望的なまでのロマンチストで、超長距離バイク乗りのロドリゴ・デッソーネ(Rodrigo Dessaune)氏だ。
ちょっと話をするだけのつもりが、シベリア探検についてブラジル人を質問攻めにしてしまい、長時間の「インタビュー」になってしまった。下記にその話をまとめた。実に魅力的な物語だ!