2018年7月19日
日本は揺れ、日本は耐える
※元の英語記事は2018年6月29日に公開されました。なお、地震に関する記述は本人が東京で実際に遭遇した経験に基づいたものです。
日本を離れて少し経ったある日、ロシアの新聞を読んでいた私は、日本で地震が発生し、何人かの死者が出たこと、また「輸送手段の崩壊」が起きていることを知った。ガイガーカウンターのことを思い出し(※)、私はすぐにWebで詳報を探した。悲しいことに、死者が出たのは真実だった。だが「輸送手段の崩壊」とは?この地震のモーメント・マグニチュードは6だった。相当な揺れであるのは確かだが、それほどなのだろうか。(※訳注:東日本大震災の際、ユージン・カスペルスキーは福島へのガイガー・カウンター5,000台の寄付を決断し実施しています)
「電車が急停止し(後略)」ともあった。それは当然そうだろう。すべての鉄道には特別なシステムが設置されていて、急停止できるようになっている。そして日本では、地震の15~20秒ほど前に、まるで魔法のように、あらゆる携帯電話に警告が送信される。いったいどうしたらそんなことができるのか私にはさっぱり分からないが、これが大いに役に立つ。私も体験した(2011年のことだ)。そのとき車中にいたが、地元の人間の携帯電話が警告音を鳴らした(我々はすぐに停車した)。15秒もすると、道路沿いの街灯や信号機が揺れ始めた(2011年の震災(マグニチュード9)の余震だったことが後で分かった)。
日本では建物も、道路も、橋も、タワーも、インフラも、すべてが大地震に耐えられるように設計され、建築されている。
確かに鉄道は混乱する。飛行機も欠航する。だが、やがて電車は動き出し、飛行機も飛ぶようになる。日本は地震に対する備えが整っている。そうあらざるを得ないのだ。
地震の話はこれくらいにしよう。
そういえば、そもそも日本に何をしに行ったのかというと、目的はいくつかあったが、その1つは千葉(東京の近く)で開催されたInteropに参加することだった。