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匿名の情報筋という魔法

誰がジョン・F・ケネディを暗殺したのか?

バミューダトライアングルを支配しているのは誰か?

フリーメイソンの目的は?

簡単なことだ!こういった疑問の答えは、これ以上ないくらい単純なものであることがわかった。こう付け加えるだけでいい。「匿名の情報筋によれば」と。以上!これでどんなもの、どんな人に関する質問だろうと答えられる。答えの信憑性がいっそう高くなる場合もあるのだが、それは答え自体の…信憑性が高い場合ではなく、記事を報じたメディアに対する世間一般の信頼度が高い場合だ。


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アンチウイルスにまつわる亡霊を追い払う

世紀が変わる頃に当社がリリースしたアンチウイルス製品は、一番の失敗作だった。まったくもって失敗だった。マルウェア対策という面では非常に強力で、設定機能もオプションも豊富に備えたバージョンだったが、それまでのバージョンに比べるとサイズは大きいし、遅くて扱いにくいという欠点があった。

「誰の責任だったのか」「他にどうすればよかったのか」というわかりきった質問を繰り出して仮定の話をこね回すことも可能だが、そうするつもりはない(そのとき人事上の重大な決断をいくつか下した、とだけ言い添えておこう)。「たられば」の話をしたところで、「そのときの失敗がなければ、我々の会社は今頃どうなっていたか」など誰にもわからないだろう。重要なのは、我々がどうやって過ちを認め、基本に立ち返り、そして次のバージョンではすべての点で競合他社を凌ぐに至ったのかを明らかにすることだ。実際、そのエンジンがあってこそ、当社は世界全体でのアンチウイルス製品の小売販売実績で優位に立つことができたのであり、その分野で当社のシェアは伸び続けている。

当社の失敗後の製品は、パフォーマンス(効率性ともいう。スキャン中にどれだけのシステムリソースが使われるかということだ)を含めて多くの点ですべての競合他社の製品を凌いでいた。これは確かだ。しかし、遅いというイメージは何年も当社につきまとった…。いや、率直に言って、今でも拭いきれていない。人の記憶は長持ちするし、新しい事実に耳を傾けようとはしないものだ。当時、競合他社はインターネット上で悪評を立てることに多くの労力を注ぎ、今でもそれをやめられないでいる。まあおそらく、その他に当社の評判を汚す口実がないからだろう(笑)。

春の大掃除の時期はとっくに過ぎてしまったが、ここで過去数年の間にたまった当社製品の効率性に対する風評を一掃しようではないか!

ここに、最近のアンチウイルス製品パフォーマンステストの結果を紹介する。定評のあるテスト機関数社の結果からの厳然たる事実のみだ。このデータを材料にいろいろと考えることができる。他のベンダーの結果を見て、比較し、自分なりの結論を出してほしい。
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口先だけの製品に要注意

すべての動物は平等である。しかしある動物はほかの動物よりももっと平等である」。ジョージ・オーウェルの風刺小説の古典に登場する指導者、豚のナポレオンはこのように述べている。

このフレーズのすごさは、その普遍性にある。ほんの少し追加をするだけで、この真理はまったく逆の意味になる。悲しいかな、このウイットに富んだ逆説は、動物農場革命の壮大な物語の中だけでなく、一見とてもかけ離れたテーマにも当てはまる。信じられないとお考えだろうが、アンチウイルス製品のテストに、だ!いわく、「発表されたすべてのアンチウイルステストは平等である。しかしあるテスト結果はほかのテストよりももっと平等である」。実際、狡猾なマーケティング担当者たちが第三者機関によるアンチウイルス製品比較テスト結果に魔法をかけて「加工」してしまえば、アンチウイルス企業が最終的に発表するテスト結果の価値は、平等とは程遠いものとなりかねない。つまり、テスト結果はゆがめられ、本当の価値を判断することができなくなってしまうのだ。

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